短編2
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山の中の温泉宿

実際、体験したなかの一つ怖い話しを。

読者さんからしたらあまり怖くはないかもしれないですけど、体験した身としては、ふと思い出すたびに冷や汗と鳥肌がでてきます。

昔、自分が小さい頃によくたびたび父の実家に二人で帰っていた時の話しです。

父の実家のほうは温泉が有名な県なので、実家に帰るついでによく温泉にはいっていたのですが、その中に少し山にはいった場所にある温泉宿に行った時に、父が

父「ちょっと山にはいって食べられる植物でもとってこないか?」とまだ小さい僕を山に誘いました。(父はリアルに山に生えてる植物などをとってきて食べます)

小さな私は山にはいるのは嫌だったのですが、それよりこんな山の中の温泉宿に(客も見たかぎりあまりいなかった)一人きりにされることのほうが怖く、父について行くことにしました。

初めは宿の近くをぶらぶらしていたのですが、父が

父「少し奥に行ってくるからお前はそこで待ってなさい」と私に言いました。

今でもスゴイその瞬間を覚えています。捨てられる!死ぬ!と小さいながらに考えましたが父は一人で険しい道をすいすい行ってしまったので仕方なく私は一人でぶらぶらしていました。

すると少し宿から離れたところに、羽毛らしきものが散乱してるのを見ました。

私はなんだか神秘的に感じ近づくことにしました。するとそれは羽毛ではなく、白い犬が無惨に殺されていたのです。

しかもそこから少し離れた場所に、見るからに怪しいおじさんの背中が見えました。

少し吐き気がし目の前がふらふらし、腰がぬけそうで必死に宿まで走って帰りました。

後になって父が帰ってきたのでその話しをしましたがホントに犬だったのか?ホントに死んでいたのか?ホントに見たのか?と聞かれ自分でも少し自信がなくなってあまり強くは言えませんでした。(気味が悪く思い出したくもなかったですし)

これで話しは終わりです。あまり怖くなくてすみませんでした。

怖い話投稿:ホラーテラー -ε-さん  

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