短編2
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不可解なこっくりさん

俺が小学5年生の時、クラスメート何人かとこっくりさんをした事があるんだが、気が付くと、町を少し外れた河原に一人ポツンと立っていた事がある。

辺りは暗くなり始めていて、すごく心細かったのを覚えている。

急に恐怖が押し寄せて来て、俺は家までダッシュで帰った。

幸い自分の知っている地域だったので、家にはたどり着く事が出来た。

家に帰るなり、母親にすごい剣幕で怒鳴られた。

「〇〇(俺の名前)今までどこ行ってたの!?学校からも連絡があって、どこ捜しても見つからないし、警察にも連絡しようかと思ってたのよ!!」

「???」

母親の話では、一緒にこっくりさんをしていた友達が、俺がどこかに行ってしまったと先生に連絡し、その連絡を受けた俺と友達の親が、俺の捜索をしていたらしい。

母は俺が帰ってきた時の為に自宅で待機していたそうだ。

その後親や学校に言い訳をするも、遅くまで外で遊んでたと言うことで、小一時間怒られた。

家に帰ってから気付いたんだが、俺は靴を履いていなかったし、どこで付けたのか服や手に泥がこびり付いていた。

こっくりさんの後、何が起きたのか分からなかった俺は、次の日友達に聞いてみる事にした。

友達によると、どうやら質問するのも飽きて、こっくりさんに帰ってもらおうとした時、(因みにここから俺の記憶がない)いきなり俺が教室を飛び出し、そのまま行方が分からなくなってしまったらしい。

その後何も起きなかったが、何故そんな事が起きたのか今でも謎だ。

他人から見たらあまり怖くないかもしれないが、俺達にとっては結構な恐怖体験だった。

因みに、この事件にびびった俺達は、それ以来こっくりさんはしていない。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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