ギグ フロム ヘル 終章

短編2
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ギグ フロム ヘル 終章

 月曜だってのに、どこのホテルも満員で結局ライブハウスに戻ることにしたんだわ。

世間は、お盛んだなって思ったよ(笑)

 ちょうど支配人が帰るところで事情を説明したら快く鍵を渡してくれた。

だけど、ライブハウスに着くなり彼女急にトイレに駆け込んだんだ。

まーしょうがねーよな。

あんなにラリッチャってたんだから。

 10分くらい経っても、出てこないから、ちょっと心配になったんだけど性欲を抑えるために楽屋にエロ本探しに行ったんだ。

 楽屋って言っても6畳くらいの、きったねー部屋なんだけど。

ドア開けて電気つけたら奥の方にうずくまってる人がいたんだ。

ゲロでもしてんのかなーって近づいてみようとしたら、急に、こっち振り返ったんだわ。

 ビビったなんてもんじゃなかった。

そいつは、髪はいたるところハゲ散らかしていて眼はチェリーみたいに真っ赤で口なんか見てらんねーくらい、でかいんだ。

たぶん女だったと思う。

何か言ってたけど、すぐに逃げた。

外に逃げたかったけど彼女置いて逃げれねーと思ったからトイレに逃げたんだ。

 トイレの鍵はかかってなくて、すんなり入れた。

そこで、俺は漏らした。

彼女首吊ってたんだわ。

自分のベルト使って。

眼は完全に白眼剥いてた。

舌なんか、キリンかってくらい垂れちゃってさ。

彼女も負けずに漏らしてたよ(笑)

 もう、どうしていいか分からなかったよ。

俺がヘタレなんじゃない。

あんたらだって、そうなるさ!

その瞬間

「バッ!」

トイレの電気が消えたんだ。

泣きたくなった。

でも暗いのが、こえーからジッポの火を付けたんだ。

 「シュポッ!」

目の前にさっきの奴がいた。

なぜか全裸で右手にウンコ、左手にチンコ、そして脳天にテンガ乗っけるっていう富永一郎先生のの漫画に出てくるババアみたいな出で立ちで佇んでたんだ。

俺に、こう叫んできたよ。

 ババア「ウーンコ、チーンコ、どっち食ーべる?ウーンコ、チーンコ、どっち食ーべる?」

 俺「くるりん、くるりん、くるりんぱっ!ぱらりん、ぱらりん、ぱらりんくううううう………………」

 気が付くと、俺んちのベッドの上にいたんだ。

タンクトップびしょびしょで。

 ダチには「お前 くだらねーよ!」って笑われた。

でも俺はマジだよ。

だってあの朝、俺の鼻の穴に、クソまみれのコーンが、2粒はまってたんだぜ…………

 

 

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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