中編4
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箱の中身〜その後

続きを書かんかいこの薄らハゲがぁぁ!

というコメントをいただきましたので書かせていただきます。

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午前中の内に雄と二人でレンガ版を返しに行った。

廃屋の中は俺達が前回後にした時と全く変わっていなかった。

箱を開けると、俺達が抜いたレンガ版の部分だけぽっかりと空いていたので、そこに戻してすぐに帰った。

廃屋から外に出るとオッサンが一人、まるで待ち構えていたように立っていた。

オッサンは比較的落ち着いた声で「お前ら、何してた?」と尋ねてきた。

俺達は本当の事を言ってもいいのか解らずに

俺「いや、特になにも・・・」

雄「珍しかったんで・・・」

とゴニョゴニョと言っていると、オッサンは迫力のある静かな声で「なにもしてないんなら、今すぐに帰れ」と俺達に言った。

そのオッサンの様子に怖さが増した俺達はすぐに自転車に跨がってこぎだした。

帰り際にオッサンが一言

「また戻って来たら、ココにこい」

帰りに雄の家に寄った。

雄の家で昼食をご馳走になり、ビーダマンで無駄に騒いだ。

雄はどうか解らないが、俺は騒いでいてもオッサンの最後の一言が気にかかって仕方なかった。

次の日、机にはやはりレンガ版があった。

『また戻って来たらココにこい』

というオッサンの言葉を思い出し、雄に電話した。

9時頃に廃屋に着いた。

窓の前にオッサンが待っていた。

オッサンは俺達の手にあるレンガ版を見るや否や、俺達を殴った。

オ「この馬鹿が!来い!とっとと戻すぞ!」

オッサンに連れられて廃屋に入る。

オッサンはどこかに電話をかけた。

オ「とりあえずその辺に正座しとけ」

俺雄「はい・・・」

しばらくするとオッサン2が表れた。

オ1「こいつらが分社を崩した奴らです」

オ2「そうか。またとんだ馬鹿がいたものだな」

どうやらオッサン2は近所の神社の神主らしい。

俺達はいろいろと話を聞かれた。

俺も雄も嘘は言わず、素直に答えた。

質疑応答の後、神主さんからあのレンガ版についての説明を受けた。

まとめると

昭和初期頃に廃屋がある場所には農家の家があった。その農家は江戸の頃にはそれなりに栄えた農家だったらしいが、跡取りができず、主人が最後に若くして亡くなり、とうとう滅んでしまったそうだ。

しばらく空き家になっていたがその土地と家を買い取った男がいた。その男は広い土地を利用してなにかの事業を起こそうと、家を壊して事業所を建てた。

事業所が完成してから数日が建った頃にその男は急死し、工事に関わった人達も事故に遭ったり高熱を出したりと不可解な事が起こったらしい。

そこで神社に頼んでお祓いをして貰う事にした。そこでお祓いをしたのがオッサン2の祖父さんだった。祖父さんの話では複数の地縛霊のような存在がいるとのこと。しかしその霊はよほど怨みでも持っていたのか、祓えども祓えども一向に離れなかった。なので祖父さんは『そこに在ることを許さない』のではなく『そこに在ることしか許さない』ようにすることにした。

方法としては、地縛霊=神、寄り代=神社と見て地縛霊を神社の中に封じるというもの。

しかし神社を築く事は事業所の事からも不可。よって複数のレンガ版に意味を持たせ、簡易神社を組み上げる事にしたらしい。

つまり箱の中身は神社だったという事のようだ。

そこから急いでレンガを削り、絵を彫り、神社のパーツを作った。鳥居に本殿、御神木など。

そして最も大切なパーツ、神の部分だが地縛霊を定着させるにあたり、地縛霊を神とするため、神の使いである『やたがらす』を用いて神と近しい存在とした。

そして、やたがらすを中心に簡易神社を組み上げ、そっとしておく事にした。

以上が神主さんが話してくれたこと。

話の後で俺達は神主さんの指示で神社を組み直した。

途中で雄が持ち帰ったレンガ版がやたがらすだと知った神主とオッサンが何かを話していた。

組み終わり、その場でお祓いのようなもの(地鎮祭みたいな奴かも)を済ませて神社に行った。

そこで再度お祓いを済ませて俺は帰れる事になった。

雄は一晩神社に泊まる事になった。

翌日、ほとんど眠れなかったが起きてすぐに神社へ行った。

レンガ版は家にはなかった。

神社でまた説教を食らったあと、幾つか質問された。

レンガ版のこと、身体の異常はないか、家族に変化はないか、等など。

俺も雄も特になんともなく、俺はレンガ版がなかった事も告げた。

神主さんとオッサン(途中できた)は安心していた。

神主さんによると、雄はやたがらすを持ち出したので、最悪死ぬ可能性もあったが、神社の敷地周辺にもレンガ版はなかったし、俺のところにも来ていないという事はもう大丈夫らしい。

帰り際に神主さんから「何かあったら必ず来なさい。必ずに」と言われオッサンから「二度とこういう事はすんじゃねえぞ。わかったな?」と念を押された。

俺達は言葉の限りのお礼をして雄の家に行った。

ビーダマンをして、昼食をご馳走になって帰宅した。

そのあとは特になにもない。雄は少し熱が出たために神社に行ったそうだが、風邪だろうと病院に連れていかれたそうだ。

廃屋にはもう入りたくないね〜

長文失礼しました

怖い話投稿:ホラーテラー 『新任教師』さん  

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