短編2
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赤い悪魔

部活の先輩が体験した話です。確かに経験すれば怖いと思ったので投稿します。

ある休日。いつもなら遠征などで1日部活なのだが久しぶりに朝の練習のみで午後から休みになった。

先輩は夕方から遊びに行こうと思い帰宅してから少し昼寝をしようとこたつに入ったらしい。

どれくらい寝ただろう…。

目を覚まして異変に気付く。体が動かない。

初めての金縛りに恐怖でパニックになったが、ここからが本当の恐怖だった…。

風呂場の方で物音がする…。

寝る前は確かに1人だった。その時は金縛りのこともあり、寝てる間に誰かが帰ってきた。という考えはなかったらしい。

そしてその考えは当たっていた。

風呂場で聞こえた音が止み、ガラガラと戸を開閉する音が家中に響いた。

そして風呂場の方から廊下に向かって足音が近づいてきた。

ここで簡単に間取りを説明すると、玄関を入って左右に部屋があり、間の廊下をまっすぐ進むと風呂場とトイレ、階段などがある。

先輩が寝ていたのは、玄関から見て左の部屋で入り口が引き戸の曇りガラスになっており、入り口に頭を向けて寝ていた。

すなわち通る人が見えるのだ。

ヤバイ!ヤバイ!もうすぐ見える!

ゆっくりとだが確実に足音が近づく…。

そして頭のすぐ前を通り過ぎる時に見てしまった。 ガラス越しでハッキリではないが、人間では考えられない太くて真っ赤な足を!

終わった…殺される…

と思ったらしいが足音は通り過ぎ、玄関のドアが開く音が聞こえた。

それと同時に金縛りが解け、怖かったが思い切って廊下に出たらしい。

ちょうど、真っ赤で毛むくじゃらの大男がドアを出て行くところが見えた。

玄関に行くと不思議な事に鍵がかかっており、風呂場は水浸しだったらしい。

先輩は言う。

「あれは間違いなくム○クだった。」と。

以上です。長文失礼しました。

怖い話投稿:ホラーテラー ねずお男さん  

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