短編2
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体験

はじめまして。私は霊を普段見たりしないのですが、今までで一番怖い体験を投稿します。

大学生の時の話です。実家に住んでいて、私は寝起きが悪くいつも母親に起こされる毎日でした。

うるさいなぁ、と毎日思いながら起きていました。

ある日、2階の自分の部屋のコタツで寝てしまいました。夜中に急に目が覚めましたが、親が電気を消してくれて部屋は真っ暗でした。突然嫌な予感がしました。サーサー、ザワザワっと耳元で音がし始め、金縛り?! と思いました。それまで不定期に数回なったことがあって、その時の前触れと同じ様子でした。

段々手足が動かなくなってきて、心臓がバクバクいいはじめました。

しばらく目をつむっていましたが段々コタツのかけてあった部分が下に下がっていくのが分かってすごく恐怖になりました。

それからカタっと音がして、薄目ですぐ近くの斜め横にあるテレビの上を見ました。普段は上にはペコちゃんの人形を二つおいていました。暗くて目が慣れるまで時間が少しかかりましたが、その人形の二つの間に巨大なクリスタルのガラスのような固りがあるのが見えました。

途端、耳元で女の人の声で「落としてやる!」と囁くような声で言われました。

怖い!でもそんな訳無い!どうなってるの?助けて!と思い、必死でお経を心中で唱えましたが、状態は変わらず。巨大なクリスタルがグラグラしてるのが見えました。

横から暗闇と同化した真っ黒い女の人が這ってきて私の上に乗ってきました。

怖くて怖くて目をつむりました。もぅダメだ‥と思った途端、階段を昇る足音と、ご飯よー!起きなさい!!と鈴のような母の声がしました。あぁ、やっと助かった、と思った途端に、巨大なクリスタルが私の顔のすぐ横に落ちてガシャーン!!!っとすごい音がしました。供に寝ていた部屋の床が揺れました。

ドタドタドタと、母親の走ってくる足音がしてどうしたの?!!と部屋のドアが開きました。 汗びっしょりでした。

金縛りは同時にとけました。

安堵感と供に母親に全部必死に話しました。

一階で朝ごはんを作っていたら、2階でものすごい音がして走って来たそうです。

本当?と疑われましたが、話すうちに信じてくれました。

クリスタルの破片やかけらはどこにもありませんでした。

ちなみに、母親は、音がする前にご飯よ〜!と叫んだり、起こしには来ていないそうです。

本当に怖い体験でした。

怖い話投稿:ホラーテラー Yさん  

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