続きです…。
そんなものを見た友人は あまりに突然な出来事に焦り、事故を起こすところだったと言っていました。
私はそんな友人の話しを、半信半疑で聞いていました。
しかしその数年後、別の友人(友人Bとします)から似たような話しを聞かされたのです。
やはり場所は前者と同じ 夜中の14番カーブでの出来事。友人Bはバイクで走行中、14番カーブの駐車スペースに佇む女の子に気付き、バイクを停め声をかけたそうです。
ここで前者と違ったのは 友人Bの問いかけに、女の子は応えて来たらしいのです。
そしてバイクの後部座席に女の子を乗せ、再び峠道を街へと下り始めたのですが…いくつかのカーブを抜けたあたりで、友人Bが何気なくバイクのサイドミラーに目をやると、後部座席の女の子がミラーを覗き込んでいたらしく 一瞬ゾッとしたと言うのです。
と言うのも、ミラーに映った女の子の顔が深緑色した鱗柄に見えたらしいのです。恐る恐る再度確認すると、やはり同様に見え『うわぁ!化け物だ!』と思い咄嗟に取った行動は とにかく後ろの化け物を振り落とそうと、無我夢中に蛇行運転を繰り返したらしいのです。
とは言っても夜中の峠道、つづら折りのカーブが続く道で、無理をすれば事故を起こし兼ねない。しかし必死に蛇行運転を繰り返した結果、とうとう後部座席の化け物がバイクから落ちたのです。
しかし友人Bは『待てよ…もし本当の人間だったらマズイ…、一応確認しよう』と思い、バイクを停車し歩いて確認へ。
後部座席から落ちたであろう付近には、人がうつ伏せで倒れている影が見える。するとその人影は地面に手をつき、立ち上がろうとする仕草を見せたので友人Bは『もし本当の人間だったとしても、死んではいないな』と感じ これ以上かかわりたくない気持ちもあり、急いでバイクへ戻り峠道をまた下り出したのです。
しかし前者と同様、先ほどの後部座席に乗せた女の子であろう化け物が、バイクに四つん這いで並走した後に、道路脇の山の中へ消えて行ったそうです。
確かに真実なら気味の悪い話しですが…この二人の友人の話しは、謎の多い体験談だと思います。
たいした内容ではなかったですが、読んで頂いた方ありがとうございました。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話