短編1
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人身事故

僕の目の前に立っていたスーツ姿の初老の男性が線路に落ちた。

男性は意識を失っているようだった。

電車が警笛と凄まじいブレーキ音を鳴らし入ってくる。

助けに行こうなんて考える人は誰もいなかった。

電車が男性の上を通過する。ゴトンと少し上下に揺れる。

電車が停止すると同時に辺りがざわめき始める。

泣き崩れる若い女性

携帯で人身事故で遅れると会社に連絡するサラリーマン

駆けつける駅員

様々な音が飛び交う

僕はウォークマンで聴いていた音楽を止めて現場の音を聴く

興奮でウォークマンを操作する手が震えた。

女の泣き声で僕のアレがそそり立つ。

この騒然となった現場の光景は何度見ても興奮する。

この興奮を味わうために僕は初老の男性を脅して飛び降りさせた。

最初は自分が自殺する予行演習のつもりで他人を飛ばしていた。

何人目からかは忘れてしまったが、僕はこの行為に快感を覚えていた。

そうだ、次は女を落とそう。

飛び降りる前の女の絶望した表情は最高に興奮する。

女を落とすことを考えると思わずニヤニヤしてしまう。

もう現場を立ち去ろう。

家に帰ってもう一度、記憶が確かな内にやっておきたいしな。

明日はイイ女が駅にいるといいな…

怖い話投稿:ホラーテラー 鯖さん  

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