短編2
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夢じゃなかった

ある日、こんな夢を見た。↓

母と私が居間でテレビを見てくつろいでいる。

すると、襖一枚を挟んで和室があるのだが、そこには誰もいないはずなのに物音が聞こえる。

不思議に思っていると、今度は襖がスーッとあいて、そこにはいかにも幽霊といった感じ(白装束に長い黒髪)の女が立っていた。

パニックになって半泣き状態の私。

すると一緒にいた母が落ち着いてこう言った。

「大丈夫よ。目を閉じてゆっくり10数えなさい。数え終わったら目を開けなさい。」

私は怖いながらも、母の言う通りにした。

目をつぶって、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10……

目を開けると夢から覚めた。

「なんだ夢か……」

ホッとはしたものの何だか怖くて、その日は母の部屋に行き一緒に眠った。

翌朝。

母「そういえば夕べは何で私のとこに来たの?」

私「いや〜、夢にお化けが出てきてさ、目が覚めても何だか怖かったんだよね(笑)」

母「………………それ女の人じゃなかった?」

私「!?」

話によると母は昨晩金縛りにあったらしく、目を開けると私が夢で見たのと同じような容貌の女がいたと言う。

母は少し霊感が強いのだが、そうやってもろに幽霊を見たのは久しぶりだったらしく少し慌てた。金縛りもなかなか解けず、相変わらず女の幽霊もそこに立って母を見下ろしている。

(もう早く消えて〜!)と心の中で叫ぶと、そこに登場したのは私。

乱暴に襖が開いて(そんなつもりはなかったけど…汗)、私が入ってきた瞬間に金縛りも解け、女も消えたという。

「なんだ私たちお互いにピンチを助け合ってたね(笑)」と、少し笑った。

そういえば私の夢のなかで女がたたずんでいた和室とは母が寝ていた部屋だ。

なんか色々つながってるなぁ、と少し怖かったが、それ以来あの霊が現れることはなかった。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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