中編3
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女に取り憑く

この話は友達がしてくれた話です。

(でも、友達が体験した話ではありません。)

ある男の人が娘と息子3人で山にドライブに行きました。

山の中をどんどん奥に進み、娘が「行きすぎじゃない?」 「大丈夫?」など聞いて来ますが、「大丈夫、大丈夫」など返事をして、娘が怖がっているのが楽しくなり、道を進みました。

でも、道は狭くなっていき、あげくにはジャリ道になってきて、さすがに心配になってきました。

娘は怖がって泣きそうで、息子も静かに道の先をじっと見て固まっていました。

さすがにヤバイなと思い、引き返すことにしましたが、Uターンできるような道の幅もなくバックも考えましたが、大分長い1本道を進み続けてきたため、バックは無理だと考えました。

進めばちょっと広い所に出るかもしれない。だが進んでもこのまま細い道だったらこまる、ということでどうするか迷ったが、もう暗いので今日は車で泊まり、明日歩いて街まで行くことにした。

夜ご飯は来る時にコンビニでいろいろ買っていたのでそれを食べ、さいわいナビが付いていたのでテレビを見たり、持って来たゲームで遊んで夜を過ごしていました。

寝る時は、娘が助手席、息子が後部座席、男の人が運転席という形でした。

夜中、男の人は何かの音が聞こえて目を覚ましました。耳を澄ますと、

「ケン・・・ソウ・・・メツ・・・」

と、言っているようでした。

前を見ると人影の様でした。

何か不気味だったのでそのまま目を閉じていました。

どんどん声は近付いて来ます。

すると、助手席の窓をトントン叩く音が聞こえて、恐る恐る目を開けてみると窓の方にあるものがいてこちらを睨んでいました。

そのあるものとは、首から上がなく、両手を横に広げ、胸の辺りに顔があり、片足が無いという感じ。

文章で書いてもあまり怖さは伝わらないかもしれないが、ものすごく怖い顔をしていました。

しばらく男の人はそいつを見て呆然としていましたが、何故か娘に近づかれたことで頭に血が昇り、そいつに向かって

「このクソ野郎‼どっか行きやがれ‼」

と叫びました。

叫んだ瞬間そいつはパッと消えてしまい、息子は大声に驚いて飛び起きました。

息子はえっ‼?という顔をしていますが、娘の様子がおかしいんです。

息子と同時に飛び起きたんですが、そのままうつむいて何か呟いています。

よく聞くと娘は

「はいれたはいれたはいれたはいれた」

と、言っていました。

男の人と息子は呆然としていたが、このまま娘を放っておくわけにもいかないので、車を無理やりに逆向きにして猛スピードで走らせて街に向かいました。

その間もずっと娘は呟いていました。

息子はもう泣きそうでした。

街が見えてくると娘は、いったん静かになりました。

静かになった時は2人ですこしホッとしましたが、しばらくするとまた娘は違うことを言い出しました。

それは、

「ケン・・・ソウ・・・メツ・・・」

でした。

それを聞いた瞬間血の気が引いて汗が尋常じゃありませんでした。

息子は何のことか分からない様でしたが、ヤバイということを察知したみたいでした。

さらにスピードをあげました。

もうどうしていいか分からなくなっている時、丁度神社が見えたのでそこに駆け込み娘を引きずって戸を叩いて神主さんを呼びました。

神主さんは、娘を見るなり

「お前ら何をした‼」

と、怒鳴られ、事情を説明して中に入れてもらいました。

すると、娘を叩いたり何やらよく分からない様なことをしたりしていました。

何でも、娘は悪霊に取り憑かれたらしく、47日(49日だったかな?)たっても元に戻らなかったら娘は一生そのままらしい。ちなみに、その悪霊は女にしか取り憑かないらしいです。

その後、娘はその神社に置いて帰りました。

もしもあの時そこに行かずに家に帰っていたら妻にも取り憑いていたそうです。

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