短編1
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見える人2

これは、私の友達の話。

彼は所謂見える人。

それもかなりハッキリ見えるらしい。

その日はバイト帰りにファミレスで夕飯を食べながら談笑していた。

私は前から聞きたかったことを彼に聞いた。

「ねぇねぇ、見えるってさぁ。

どんな感じに見えんの?

やっぱ透けてたり、足なかったりすんの?」

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「ん~いや、普通に生きてる人と同じに見えるよ。

だからたまに生きてる人なのか死んでる人なのか区別つかなかったりする。

落武者みたいに壁から現れたり、変な角度でいると分かりやすいんだけど(笑)」

「落武者(笑)彼、律儀だよね。」

「律儀だよ~。

未だに俺に見つかると一礼してくよ。

そうだ、そういや1つだけ幽霊と生きてる人間見分ける方法があるわ。」

「えっ何々どう見分けるの?」

「幽霊ってさ目で見てるわけじゃないみたいで、眼鏡外した状態でもハッキリ見えるんだよ。

ぼやけないんだよ、だからこうやって…」

と彼はかけている眼鏡を外したがすぐにもう一度かけ直して

「じゃ、そろそろ行こうか」

と急に席を立ってレジに行ってしまった。

食べかけのパフェが残っているのに…

パフェに未練を残しつつ私は彼を追った。

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お会計をすましファミレスの駐車場で彼は

「俺らしかいなかったんだなぁ。

まぁ、夜中だもんなぁ。

普通そんなにいっぱい客いないよな。」

時刻は深夜1時。

ファミレスには私達しかいなかった。

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