中編3
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裏の家。

私が小学校低学年ぐらい時、夏休みにおばあちゃんの家に一週間ほどお泊まりしていた。

家自体は同じ県内だったけど、おばあちゃんの家は海寄りで私の家は都会寄りだった。

だからおばあちゃん家の周りには自然がいっぱいあった。

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好奇心旺盛な私は家の庭を探索したり、お隣さんの庭に遊びに行ったりもしていた。

その中でも一際私の興味を引いたのは、おばあちゃん家の裏にある家だった。

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いつも家中の窓や雨戸は閉められていて、家の周りには背の高い雑草に雑木林。

探検してみたい、とは思っていたがおばあちゃん家の庭と雑草の間にはフェンスで区切られていた。

フェンスの下の方はブロック塀で雑草の侵入を防いでいた。

1mぐらいの仕切りでさえ越えられない私はその家を観察する事にした。

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お泊まりも折り返しにさしかかった頃。

私は庭よりも二階の部屋の方が広く見渡せるからとそこで観察していた。

結果、何もない。

でもやっぱり気になるので家に帰る日まで二階の部屋から観察し続けていた。

しかし、全く収穫なし。

お菓子や飲み物、ゲーム機等を持って粘ってみても何もない。

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とうとう帰る日が来た。

帰らなくては行けない。

両親に我儘を言って今度は庭から見ていた。

そしたら母が

「みーくん、もう帰るよー?」

と声を掛けて来た。

丁度その時、雑草に何かが居た気がした。

「もうちょっと!あと少しだけ!」

私はそれが見たかった。けれど、

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「何言ってるの⁉いつも見てたじゃないの!もういいでしょ?それに今車に乗らないと置いてっちゃうからね!」

どうしよう、このままでは置き去りにされてしまう。

置き去りは嫌だったから私は車に乗る事にした。

裏の家の観察はまた今度しようと思い後ろを振り返った。

母に手を引かれながら後ろを見れば、

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そこには白い何かがいた。

何だったのかよく分からない。

犬だったのか猫だったのか。

でもソレは音も無く雑草地帯を抜けて雑木林の方に行ってしまった。

暫く放心しきっていたがとにかく母に知らせようと思って母の方を振り返った。

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母は立ち尽くしていた私に疑問を抱いているようだった。

「何してるの?早く帰りましょ?」

あれ?見えてなかったのかな?

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「ママ、さっきね小トト○がね、いたの」

私はアレが何か分からなかったから昨日TVでみたキャラクターにした。

「そうねー、きっとみーくんに会いに来たのねー」

そういいながら私ごと車の中に入った。

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その日から暫くしておばあちゃんが私の家遊びに来た。

私はおばあちゃんにアレの事を話した。

そしたらおばあちゃんは、

「あぁ、あの子供のことかい?あの子は昔からあの家にいるよ。でも悪い子じゃないから、大丈夫だよ」

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そんなことを聞きながら子供だったんだとか、小トト○じゃ無かったんだとかぼんやり思ってた。

そして何となくアレがお化けなんだなぁって思った。

…それも昔からあの裏の家にいるらしい。

それ以来私はアレを見ていない。

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座敷わらし?

そうですね
○ト○ってことにしておきましょうか