短編2
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安枝

僕のばーちゃんの話です。

名前はやすえ、もう亡くなって5年以上たちます、

ばーちゃんは重度の糖尿病で両目はほぼ全盲状態でした。

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何故こんなひどくなったのかと聞くとばーちゃんは

まだ若い主婦ん時(戦後間もなく超貧乏)にお客さんから皆で食べるよういただいた、と〇やの羊羮を少しだけ思ってつまんだらあまりのうまさに全部たいらげちまったらバチがあたったんやー、ハッハーとか言う一風変わったばーちゃんでした。

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そんなばーちゃんが亡くなる三年くらい前のある日僕が、ばーちゃんに幽霊見たことある?って聞いたら、ばーちゃんが

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んん?幽霊ってお化けかあ?あるよお、いつも夜来るがね、とか言い出したんで、マジ!?どんなん来るのお?って聞いたら

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なにぃ、侍やがね。

と普通にいい放つので、僕がどーすんのその侍、と聞くとばーちゃんは(ちなみにその頃ばーちゃんは仏間で寝てました)

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夜中いつも急に目ぇ覚めるやろ、ほーするとばあちゃんの足元に鎧着た侍が座っとるがね、やでばあちゃんも起き上がってそいつの顔をずーっと睨んだるんだわ2~3分、それでもどっこも行かへんもんでわしは最後に言ったるんだわ、

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「なんじゃあ!大きい目ぇしてえぇぇ!!!」

(僕ここで鳥肌たちました)

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そう言ったるとすーっとどっか行ってまうんだわ、ハッハーと言ってました、(ちなみに両目ほぼ全盲です)

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僕はそんなばーちゃんに曾孫の顔を見せてやれなかったのが心残りです。

読んでいただき、ありがとうございました。

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匿名様、コメントありがとうございます、
落武者の可能性大だと思いますが
御先祖様の誰かが何かを伝えに来たのかなぁ、なんて今となっては思ったりします。