短編1
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神様

小学生の頃、下校途中で不審者に遭遇。木々が生い茂った小さな森みたいな場所に連れ込まれてしまった。

写真を撮られたり、スカートをめくられたり、大声を出すことも逃げることも出来ず、体を強ばらせ震えていると、突然、すぐ頭上で雷が鳴った。

雨雲ひとつない穏やかな晴天の空が、ピカーッと光り、それまで聞いたこともないような、もの凄い音だった。

雷鳴、…だと思うのだが、雷鳴に近い何か別の音にも聞こえた。

一度きりのそれだったが、不審者は大変驚いた様子で、私を森に置き去りにし慌てて逃げ出した。

捲られたスカートを泣きながら直していると、遙か上空から光の玉らしきものがフワフワと落ちてくる。

それは、私からほんの少しだけ離れた場所にあった'祠(の、ようなもの)'の中に入って消えた。

大人になった今でも、あの時、祠に奉られていた何かが音を鳴らしてくれた(助けてくれた)のだと思っている。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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