中編7
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変な家 体験談

この話は俺が体験した本当の話です。

俺が四年生の頃、当時10だったと思う。 俺は東京から茨城のど田舎に引越したんだ。まわりは畑とか田んぼ、お墓もあった。そして家から見えるほど近い木の建物(この建物が変な家)。引越して転入して、畑で友達と遊んでる時、俺がなんとなくあの変な家のことを聞いてみたんだ。今思えばこれが最初の間違いだった。(友達をaとする)

そしたらaは、

a「えっ?…どこ?」

俺「ほら、あそこの木の家だよ」

a「お前何言ってんの?そんなとこに家はないよ」

とか、そんなことを30分位やってるとaが、

a「ん?…あの、変な木の?」

とやっと分かってくれた。

それから適当に遊んでその日は別れた。

一週間位たった頃、あの畑でb(俺の友達)と遊んでた時、あの気の家を言ったらaと同じ反応をし、また30分位たったらわかってくれた。どの友達も皆そんな反応だった。

この時は恐怖心と好奇心が5:8位に好奇心の方が勝ってた。だから俺はあんなことを言ったんだと思う。

ある日の学校の帰り道で、

俺「なー、あの木の家行ってみね??」

a「あー!いいね!」

b「行かない方が…」

俺「気になるからさー、行こうよー!」

とか乗り気じゃないbも強引に説得した。3人で話し合って、今度の土曜日に行くことになった。

土曜日

集合場所はあの畑で、aとbは先に来ていた。

俺「じゃー、行きますか!」

ab「おー!w」

皆テンションは高かった。

そして、徒歩10分位の短い道のりをグダグダあるいて目的地に着いた。遠くで見るよりも近くで見た方があきらかに変で、怖かった。でもまだ好奇心は勝ってた。

俺「…中入る?」

ab「うん……」

と、その家は一階立てで地下(?)みたいなとこもあるようだった。玄関に行くにはちょっとした階段を上っていった。皆緊張してるのか恐る恐る扉に手をあて回した。

…が、あいてなかった。まあ、あたり前だよなw

そこで諦めればよかったものの、ベランダがついており、その窓ガラスが割れて人1人は入れるようだった。

頑張ってベランダまでよじ登り中へと侵入した。中はとても綺麗だった。この日から俺達はここを秘密基地として使っていた頃、暗くなってきたので電気を興味本位に押したらなんとついた。今考えてみたらおかしい。俺が引越してから誰も使ってないはずなのに。埃すらかぶってなかった。

俺達が秘密基地で遊んでいるとbが、

b「なあ、夏休みにここで泊まらないか?」

a「あー、いいね」

俺「そーだな」

今考えたら不自然だ、乗り気じゃなかったbがこんなことを言うなんて…。

予定は夏休みの8月?日午後6時に食料を各自持ってくることになった。(日にち覚えてない)

当日

3人共集まり、いつものようにベランダから侵入。この日は猛暑でこの家にはクーラーがついてなかった。家にはそれぞれの家に泊りに行くことになっていたので帰りたくても帰れなかった。

夜に、暑くて眠れなくて3人とも疲れてたのか静かだった。そんな時突然、

サッサッー…サッー……サササッー……

と変な音が聞こえてきた。最初は夏なので虫かと思った。だけどその音は下から聞こえてくるようだった。2人はその音に気づいてないのか普通だった。

俺「なあ、変な音聞こえないか?」

a「サーって音?」

俺「そ、そう」

a「虫じゃないか?」

俺「いや、でも下から聞こえるような気がする」

a「そうか…?」

俺「bはどう思う?」

b「…………」

俺a「b?」

bは寝てた。けどどこか変だった。気のせいかもしれないけど変だった。なんていうか、寝てるようで寝てないような感じがした。

あの音が10分位して、違う音に変わった。今度ははっきりと。

ガッ…ガッ……ガツッ………

俺a「えっ……」

その音は下から聞こえて、一階の床にぶつかっているようだった。

俺a「ひぃっ…」

aは口をパクパクさせ何か喋りたがっているようだ。多分俺もそうだったと思う。そしたら急に、bが言ったんだ。

b「下に行ってみないか?」

俺a「……」

多分aも声が出なかったんだと思う。

しばらくして、音はやんだ。

俺はここに来たことを後悔した。

沈黙をやぶったのは、bだった。

b「ぁー、ぁぁぁぁぁぁ」

か弱い悲鳴みたいな声だった。

俺は怖くなって、aの袖を掴んだ。

a「お、お前らふざけんのも大概にしとけよ」

aの声は少し震えてた。

俺「ふざけてんのはbだろぉ」

b「……」

またの沈黙。

ドンドンドンドンドンドン

俺「ひい!」

a「…ひぃぃぃ…」

b「……………」

ドアを叩く音。なんの根拠もないけど、直感ですぐに分かった。

ピンピンピンポーン…ピン…ポーン……

もうテンパりすぎて固まってるしかなかった。そんな時にaが

a「に、逃げよぉ」

俺もaも半泣きだった。

俺「ぅん」

あれこれ言い合って俺らはトイレに向かうべく立ち上がった。俺は気づいた、bはどうする?その思考をすぐさまaに伝えた。

俺「bはどうするっ?」

a「おおいてこうっ」

俺「………うん」

最低だと思われてもいい、そん時はそうするしかなかった。言い訳に聞こえるかもしれなけど。

そしてbを置いてaとトイレに入って鍵をしめた。2人でも充分な広さだったけど端っこで2人寄り添ってた。そうでもしないと不安で気が狂いそうだった。

その間ずっと

ドンドンドン…ピンポンピンポン…ドンドン……

と聞こえていた。

そしたら音に混じってbの声が聞こえた。

b「ぁぇっ…ぐぎぃ……ごぅぎぃぁぐ……」

人の声とは思えなかった。

だああああああああああ!!!

それは人が走る音だった。その音が何かとか思う前に違う恐怖が襲ってきた。

ドンドンドンドン

b「ぐっぅぇ…ぁおぁぎぐがぁあ…」

トイレのドアが叩かれて、ドアのすぐ向こうにはbが奇声をあげていた。

そこで俺の意識は途絶えた。

目覚めたのはお寺の布団の中だった。何故かその時の俺はすごく冷静だった。

、とお寺の人が来た。

住職「大丈夫かっ?」

あ、はい大丈夫です、aは?bは?

住職「やっぱりか…くそっ……」

何が?え?

そこで俺はやっと気づいた。声が出ないことに。

なんかお坊さんがお祓い(?)みたいなのをしてもらった。

そしたら、喉に違和感が…。

住職「声、出るか?」

あっー、あー!!

俺「ぁー、ぁー」

大声を出したつもりだったが出たのは聞こえるか聞こえないか位の小さな声だった。

住職「よかったー、まず説明しよう」

必死で首を縦に振った。

住職「a君入って来なさい」

aが入って来た。

そして並ばせて俺らを座らせた。

aは寝起きみたいな顔をしてた。

住職「2人共声を出してみなさい」

a「あー、あー」

俺も。

俺「ぁー、ぁー」

やはり出るのはか細い声。aははっきりした声だった。

住職「順をおって説明しよう。」

お坊さんが言ったことを覚えてるかぎり書く。

あの建物はこの世に、あの町に、あそこには存在はしてるのだけれど、存在感が薄いんだと言う。

地元の人には見えてないんだと言う。俺が見えたのはよそものだからと説明してくれた。あの建物は昔ずっと昔に耳が聞こえなく、声も出ない人が住んでいたそうだ。身体も弱く、耳が不自由なので働けなかった。そんな何もできない子を親は罵り、痣ができるほど殴った。そんな世界を、音がない世界を憎んだそうだ。

そんな世界に耐えられるはずもなく自殺したそうだ。死体のまわりには大量の耳がおちていたそうだ。当然その中には親の耳もあった。

そんなことを住職は話してくれた。

住職「それからあそこに入る者の声を奪っていったそうだ」

俺「そう…ですか。……あの、bは?…どこに?」

aも我にかえったように顔をあげる。

住職「b君はあそこに居た者に憑かれてしまった。もう元のb君には…戻らないかもしれない」

語尾を濁しながらお坊さんは言った。

住職「君らはもうじき話せるようにもなる」

そっからは、普通に家に帰った。(すまん、よく覚えてない)

何故かあれだけのことがったのに親には全く怒られなかった。

それから数日たった頃bに会うことができるということでbの家を訪れた。

bは寝かされていた。bのお母さんは泣きながら、何言っても反応しないと、たまに何かを話そうとしてなのか奇声をあげてると、話してくれた。

bは確かに目はどこかを見つめ、小さな悲鳴みたいな声を出していた。

あの時みたいな。

後日談

多分bはあの建物に入った時から憑かれてたのかもしれない。そう考えれば分かる気がする。

あの建物の下には何がったのだろう?

そう思うけど、絶対にもう行かない。

ちなみに今もbはあのまま。

aはどこかに引越したらしい。

俺はまだあの変な家はみえてる。

たまにあの、変な声が聞こえるのは気のせいだろうか?

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最初のところが気の家になってたよ?

恐らく、多くの人がそこで死んでたのだとしたら
その下は地獄になっていたのかも
見ていたら取り返しのつかないことになってたと思います

今は無事で何よりです