短編1
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マンション

小学校低学年の時だ

かくれんぼや鬼ごっこ

マンションは公園とはまるで違うスリルがあった

エスカレーター、階段、非常口、駐輪場…

普通にはない「遊具」にぼくらはかなりはまっていた

マンションは今どこでもそうなのかオートロックがかかっている

友達の家のマンションもそうだった

オートロック、マンションに住む者なら誰でも知っているだろう

オートロックも遊びとしては欠かせなかった

ガラスドア一枚なのにタッチできない

悔しそうな顔を浮かべ回り道をする鬼役

こんな「遊具」どこにもない!

しかし例によってそのオートロック機能はマンションに住んでいるやつしか使えない

当然不公平だということになった

で、だ

そいつ俺らにさ

お し え て し ま っ た ん だ

そのマンションのオートロック番号

親の許可があったかは知らないよ

月日も経ってもう僕らも大人になった

そのマンションに住んでいたやつはもう引っ越していない

たまたまそのマンションに寄ったときあの教えてもらったオートロック番号が浮かんだ

(もしかしたら…)

そう思って押したんだ…

ガーッ

開いたよ…

今でもそのオートロックの番号は変わっていない

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