中編3
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二度ある事は三度ある

201405 20

N市 A踏み切りで 人身事故に遭遇

2014 10 16

N市 A踏み切り内で 交通事故

2014 10 16

N市 A踏み切り近くで 交通事故

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この話は 友達の実話です。

「二度ある事は」 「二度ある事は三度 」からの続きです。

5月20日の事故を目撃してから 踏切が怖くなってしまった。

朝刊に 人身事故の事が載っていた。線路にうずくまって 特急列車にはねられたそうだ。私が見た最後は あの物の舌に巻かれていた。

牛の舌で巻きつけられる人が毎晩 夢にも出てくる。

線路沿いも通りたくない。後ろからあの物に押されたら そう思うと怖くて仕方が無い。精神科に受診したら 安定剤と睡眠導入剤を処方してくれた。それでも 変わらなかった。

良いことを思い付いた。 車で通勤をすれば 線路を通らずに仕事に行ける。

気持ちが 明るくなった。

車通勤にしてからは 帰りに寄り道も出来るし 気が紛れる。

夢も見る回数が減り 気持ちも安定してきた。

夏のある日

天満社で屋台が出ていると夏祭りに誘われ た 大人になってから浴衣を着るのは 何年ぶりだろう。花火こそ上がっていないが 賑わいのある昔の雰囲気の祭り 久しぶりにお酒を少し飲み ほろ酔い気分で 楽しく過ごした。

菅原道真さんに ご挨拶しようかと祭りに誘ったAが言い出した、私は乗る気じゃなかった。

私「もう少し ゆっくりしてからにしようよ。」

A「お酒飲みたらんの?」

私「もう少し・・・」

そんな会話をした記憶がある。

境内に繋がる長い階段がある 一段一段上がるたびに 言い知れない圧力で 体が潰されるように感じる。息切れが激しく お酒を飲みすぎたのだと思った。

私「ごめん!私 今日はさっきの所で休んでる」

A「飲み過ぎちゃう?気をつけてな。すぐ戻るから」

30分ほどで戻ってきた。

A「牛がいたわ」

私「どこに?」

A「境内の中」

私「・・・」

その後の記憶がない。

Aが言うには 私がりんご飴を買いに行き 嬉しそうに舌を絡めるように食べていたと言う。話かけても支離滅裂な事を言って 牛には色があったのか?白と黒だったのかと聞いたそうだ。

境内の牛には 色は無い。

それから 二ヶ月立ち一日二度の接触事故を起こした。

2014 10 16

どうしても あの踏切を通らなくてはいけない用事が出来てしまった。地図で 通らなくて良い道はないのかと 何度考えても無い。悲しかった・・・

踏切まで10分もかからないのに 一時間前には準備を整え車で行く事にした。

夕暮れ時 雷がなっている 気をつけないと。

視界が悪くなる。

踏切内に入ったら対向車の助手席に牛?慌ててハンドルを切ったのは 思い出した。それに 運転者の首に厚めのマフラーが巻かれていた。

すれ違いに バックミラーを見た やたらと大きな牛の顔が180度回り こちらを見て笑っていた。

運転席の人のマフラーは 牛らしき物の舌だったんだ。

警察を呼び 友達に連絡し 私はその後は支離滅裂の事を言い。友達が 車の中にいるようにと私を押し込んだらしい。

牛らしき物の舌が 貴方の首を巻いていました。なんて 誰が信じる!

用事があったのは 踏切から すぐ側 私を先頭に友達の車 駐車場にバックで入れる時に 無人駐車にぶつかった!車はいなかった。確認した 何度も何度も なのに何故?

一部始終事故を見ていた友達は 警察を呼んでくれたらしい。後方確認しながら 駐車場の無人車にすーっと ぶつかったらしい。

・・・

・・・

車の後ろに回ったら牛らしき物がいた。

ついに私も 牛らしき物に 気に入られてしまったらしい。

私は キチガイになってしまった。

天満社には 牛がいる 菅原道真は 学問の神であり 雷神

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・・・

・・・

・・・

私が あの日笑ってしまったのがいけなかったのだろうか?

それとも何かしたのだろうか?

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