中編4
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障子

この話は実際に体験をした話を書きます。

私は小学生の時に仲の良かった森君といつも遊んでいました。特に変わらない日々を過ごしていましたが、小学5年生の時に、春休みに入る前のテストのようなものをやりました。漢字と算数をそれぞれ90点取らなければ補習の繰り返しという、私と森君は頭が悪かったので春休みに入る前にものすごく勉強しました。

一緒に勉強している時に、いつもより勉強を頑張っている森君に何故そんなに必死になっているかを聞いたところ、実家に帰るので最低でも補習を2日間にしてほしいと親に言われたそうで、私は、実家に俺も遊びに行きたいと冗談で言っていました。

そしてテスト当日勉強の成果が出たのか、2人とも1発合格。

クラスの皆も家族も驚いていました。

なにせ、補習を逃れた事がなかったので、もちろん私達も喜んでいました。

そして、森君は親に自分も誘っていいか聞いたそうで、私は自分の親から森君の実家にお邪魔してきなさい。と言われ、春休みに森君の実家に行くことになりました。

森君の実家は私の住んでいるところからかなり外れた所にあり、朝に新幹線に乗り2〜3回乗り継ぎをして、夕方に実家のある駅に着きました。しかも駅におじいちゃんおばあちゃんが迎えに来ていて、そこからさらに2時間ほど車を走らせた所に家がありました。

私達の地元とは違い、周りには何もなく、田んぼが広がるばかりでした。家は平家でしたが、とても広い古民家でした。

まだ春が抜け切れてなく、辺りは雪が積もっていたので、次の日にスキーをすることになりました。

旅の疲れというのもあり、夕ご飯をご馳走になりお風呂に入って寝ました。

いつもは長く寝てしまう私ですが、この日は誰も起きていない時間、まだ薄暗い時に目が覚めてしまいました。

その時、寒さとは違う寒気を感じて、直感でマズいと思いましたが、トイレに行きたい気持ちに負けて足早にトイレに駆け込み用をたして帰ってきました。

そこから、寒気はありましたが隣に寝ている森君に近寄って寝ることにしました。

そして皆が起きて、朝ごはんを食べて、スキーをすることになり、適当に滑って遊んでいたのですが、あまりの寒さに昼ごろには家で遊んでいました。

家では森君とゲームをして遊んでいたらおじいちゃん達が、今日は温泉にいこうと誘ってくれたので、夕方に車を出して温泉に行きました。

温泉というわりには銭湯のような感じでしたが満足して、家に帰りました。

家に着いてまたゲームをして遊んでいて、気付いたら11時を回ってました。

すると森君も飽きたと言うので私も、じゃあ寝るかと言い出すと、怖い話をして盛り上がろうというので順番に怖い話は短編から長編まで言い合いっこしてました。

森君もうわー怖ぇーとか言っていたのですが、お互いネタが尽きたのか急に黙り始めました。

時計を見れば夜中の1時を超えていました。

すると、森君は暖房つけてるのに寒いと言い出しました。私も今朝の事を思い出しました。

廊下に続く扉は全体的に障子になっていて、所々小さな穴が開いていました。

なので、気にしないように、あそこに沢山穴が開いてるから寒いんだよと言いました。

でもお互い寒気は取れず、森君もおかしい、おかしいと連呼していて、

私はなんだか障子の方から視線というか寒気の正体を感じました。

恐る恐る障子に目をやると、少し違和感を感じました。

なんで、電気ついてるのに廊下の一部分だけ暗いんだ?

そう、森君にいうと、森君も不思議がっていましたが、同時に近づいてはいけないそんな空気が流れました。

ですが、好奇心のせいか2人で一緒に見に行こうということになり、少しづつ障子に近づきました。

他の穴を見ると、部屋の光が廊下に照らしていましたが、その一部分だけは真っ暗。

勇気を振り絞り、暗い穴を見ると、

何にも見えなかったのです。暗いというより黒いそんな感じでした。

2人で、じっと見ていると、サラサラ、と音がして、びっくりしましたが、特に何もなかったので、近くで見るとまた、サラサラと音がして、穴から線が垂れてきました。

そこで2人とも血の気が引きました。

髪の毛だったのです。さっきの暗い穴は、暗いのではなく光が髪の毛で遮られていた!

それを一瞬で感じ取って逃げようとその場から離れようとしても、身体が金縛りのように動かない。

しかも目も穴から視線をうごかせない。

どうしようどうしようと焦っていると、黒い髪の毛がサラサラずれていき、ギョッとした目が出てきて、次は爪が剥がれた指が出てきて、本当にヤバイと勢いよく眼を閉じて、お経を、頭で何度も何度も唱えました。

身体は動かない、目を開けようにも怖すぎて開けられない。

それでもずっとお経を唱えていると。

そんなものきかないんだよ!!

と、言われたと同時に気を失いました。

何事もなかったように、朝を迎えました。この家なのか、部屋なのか、どちらにせよ、呪われてると思いました。

森君に話しを聞いても、覚えてないそうです。

そこからその部屋には行かず、違う部屋で過ごし、春休みの終わり頃、自宅に帰りました。

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