短編2
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私の罪

ピピピ・ピピピ・・

また、いつもの朝が始まった。

「美咲ぃー早くしないと遅れるわよー」

ふぁぁ・・まだ眠いなぁ・・

ドタドタドタ・・・

「朝ごはんはぁー?」

「!」

これ・・・・・生の魚????

「お母さん・・・?これ・・これから焼くの?」

「何言ってんの?魚は生が一番でしょ」

「そうだぞ。ほら美咲も早く食べなさい。」

・・・・・!

「朝ごはんいらない!!」

お父さんもお母さんもいったいどうしちゃったの・・・。

怖い・・早く学校へいこう・・・。

ガラ・・・

私の机に何か置いてある・・。

菊!

これじゃあたしが死んだみたいじゃない・・!

ヒソヒソヒソ・・「村田が来たぞ・・美咲が・・来たよ・・

怖い・・・みんなの冷たい視線が・・。

「愛李、七海

聞いてよぉ。さっき私の机に、菊がおいてあったの。ったく・・・・だれのいたずらだよ!」

「いたずらじゃないかもよ。」

「え・・・・・。」

ふたりの顔・・怖い・・

「何言ってんの・・。」

友達なのに・・

「おーい席に着け!なんだ村田。席に着いていなかった罰だ。68ページを読め。」

ほかのみんなも立ってたのに・・。

「先生・・ここ習ってないんですけど・・・。」

「口答えするな!!!」

「痛いっ!!」

髪の毛が・・・!!!

そぉか・・・私・・いじめられてたんだ・・。

泣きたいよぉ・・でもこんな人たちを喜ばせる涙なんて出さない!!!

「きゃぁ!」

「なんだ・・早く読め・・。」

「教科書から・・・・む・・・虫が・・。」

「出てないじゃないか・・。そうか・・そんなこといってごまかすつもりだな・・・!」

「このやろう!!!!!」

「先生やっちまえ!!!」

「消えろ消えろ消えろ」

痛いっ・・息が・・

ドン!

「美咲ちゃん!こっち!」

「ありがとう・・。助けてくれて・・・。」

この子・・・誰だっけ・・?知っているんだけど・・・・。

「加奈は美咲ちゃんの見方だよぉ」

思い出した。親友の加奈だ。

「ありがとう・・。加奈」

「加奈が美咲ちゃんを助けてあげる・・・こっちきて・・・・。」

屋上・・?

「ここから飛び降りて。」

「加・・・奈・・?」

「楽になりたいんでしょ

?早くぅ」

「いやぁ!やだよぉ・・・ !」

「やっぱ美咲ちゃんて最低。加奈のことは自殺するまで追い込んだくせに。」

あ・・・そっかぁ・・。

私が加奈をいじめてたんだ。

それで・・加奈が飛びおりて・・・その下敷きになって私は死んだんだ。

私がいるのは・・そう・・本当の地獄。

「加奈がもう一度殺してあげる。」

助かった・・。これで楽になれる

どうやら・・私の罪は一生消えないらしい。

ピピピ・ピピピ・・

また、いつもの朝が始まった。

私は今日も鬼にいじめられる。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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