中編3
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刺すよ…

(なんだよコレ… 夢だよな…)

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俺は駅のホームに居た…

周りに居る奴らは見覚えのある顔ばかりだ…

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由佳…?

宏美…?

美紀…?

貴子…?

………?

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全て知ってる顔…

そりゃそうだろ…

俺が過去に付き合ってた女ばかりだ…

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トンッ トンッ…

不意に後ろから肩を叩かれた…

「茉莉… どうして… 何かあっ!…」

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鈍い痛みと衝撃が、腹部を襲った…

言いかけた言葉がかき消された…

茉莉「刺すよ…」

幸恵「キャハハッ。もう刺しちゃってんじゃん。」

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由佳「うわぁ、血の色ってキレイなんだぁ♪じゃあ私も刺すよ♪」

後ろからの声に振り返る暇もなく、鈍い痛みが腰の辺りに走る…

(なんだコレ… 逃げないと…)

なんとかその場を逃げ出そうとするが、脚に力が入らない…

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一歩踏み出そうとして、膝から崩れ落ちる…

貴子「ちょっと、まだ二人目だよ。まだ崩れるには早いんじゃない? だらしない男…」

そう言いながら、横一文字に振られたナイフは俺の太ももを切り裂いた…

俺「ぐわぁ~ッ!」

痛みに堪えきれず、うつぶせに倒れた…

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そこからは地獄だった…

次から次へと、俺に向かって降り下ろされる凶刃…

「ちょっと! あまり胸の近くを刺しちゃダメだよ! 早々とくたばったら面白くないじゃん! 少しずつ切り裂いて、痛みと恐怖を味わって貰わないと!」

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(何言ってんの?… 何で俺がこんな目に…

夢…だよな… 頼む… 夢なら早く覚めて…)

「うわぁッ、汚い! 靴に血が着いちゃった!

買ったばっかりなのに、何してくれてんの!」

(正気かよ… コイツら…)

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もう身体には全く力が入らない…

意識も飛びそうだ…

視界もかすれてきた…

「はい、最後はあんたに任せてあげる。言い出しっぺだもんね♪」

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(誰だよ… こんな下らないこと考え付いた奴は…)

かすれてきた目を必死で見開き、俺に近づく女に目を向ける…

ぼやけた視界がハッキリとしてくる…

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shake

(!!!!!!!!!…)

薄れかけた意識が無理矢理 現実に引き戻された…

そこに冷ややかな笑みを浮かべて立っていたのは…

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嫁だった…

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結婚して、子供も授かった…

たまに喧嘩することはあるが、幸せな日々を過ごしていたつもりだった…

俺「どうして…?」

嫁「ゴメンねぇ。もう我慢出来ないの♪

何度言っても脱いだ服は片付けないし、トイレットペーパー使いきっても交換しないし♪」

俺「そんなことで…」

嫁「じゃあねぇ♪ バイバイ♪」

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俺「うわぁ~~~ッ!!!」

目が覚めた…

どうやらソファーで寝てしまってたようだ…

「どうしたの?」

そう言いながら、こちらに近づいてきた嫁の手には包丁が握られていた…

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俺「ぎゃあぁぁぁぁ~!」

嫁「何々!どうしたの? 寝ぼけてんの?うるさいなぁ!」

俺「お…お前… その… その手に…持ってる物…」

嫁「はっ? あぁ、ゴメン ゴメン。晩御飯作ってたから。やけにうなされてるなぁって思ってたら、急に叫ぶからでしょ。」

俺「あ… あぁ… それで…」

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嫁「もう! いつまでも寝ぼけて無いで! それよりもそこにある靴下ちゃんと…」

俺「はい! 洗濯機の所に持って行っときます!」

嫁「うむ、わかればよろしい!」

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横で娘が大爆笑しながら見ていた…

テレビでは、どっかのバンドのボーカルが今度は未成年の女と熱愛発覚! ってニュースが流れてた…

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うぅ…何かすみません(((;꒪ꈊ꒪;)))
いぇ、自分は何もしてませんが、謝っとかないと怖い目に遭いそうな悪寒が(。>д<)

うちの旦那も同じ夢見ないかなぁ。。

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正夢にはならないよう、心からお悔や、
あっ、違った。

お祈りしてます。
楽しく読ませていただきました。