うつむく白のワンピースの女

短編2
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うつむく白のワンピースの女

今から十年ほど前当時中学3年生だった頃体験した実話です。

私は当時やんちゃばかりしていたため勉強が苦手で高校入試が危うかったため母親の勧めで中学3年生の6月あたりから塾へ通うことになりました。

塾は21時頃に終わり帰りは親が迎えに来てくれていたのですが、季節は7月に入ったある日塾の帰りに海辺の道を車で走っていた時のことです、何気なく車の中から外を眺めていると白の大きな帽子と白のワンピースを着たうつむく女性らしき人が街灯の下に立っていました。

私は怖くて振り向けず「気のせいだ見なかったことにしよう」と自分に言い聞かせ誰にも話さずに誤魔化しました。

それから時は流れて3月頃私は夜中(深夜の1時過ぎ)家を抜け出して深夜徘徊をしていました。

その頃はあの白のワンピースを来た女の事はすっかり忘れていました。

私は何も考えず海辺の道を歩いていました。

すると300mほど先の街灯の下に白い服を着た人が立っているのに気が付きました。

その時私は7月に見た白のワンピースを着た女のことを思い出しました。

怖くなった私は一目散に家へ逃げ帰りました。

私の祖母は80歳を超えており戦時のことも知っているため翌日祖母に白のワンピースを着た女の事を話してみました。

すると祖母は、戦時中そこの場所は海岸になっておりその場所から戦死した兵士や米軍の攻撃によって亡くなった方を乗せ火葬場へ運ぶ為の船の船着場だったということを聞かされ私は背筋が一気にこおりました。

恐らく私の見た白のワンピースを着た女も当時の犠牲者なのかもしれませんね。

正直ベタな話だとは思いますが自分が本当にベタな話のような恐怖体験してしまうと他の方のベタな恐怖体験でも信用信用してしまいますね。

ご視聴ありがとうございます。

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