中編3
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サークル遠征

昨日、会社に遊びに来た友人から聞いた話。

友人は大学時代に入っていたボランティアサークルで、その日は県外で県外の大学との活動(活動といっても遊びのようなもの)と親睦会があった。

そのサークルは人数がすごく多いサークルであったが、大概は就職活動の為に名前だけ入っている人で、実際に活動しているのは20人くらいだった。

県外遠征の時は夏休み中で、15人は大学集合で良かったが、数人は直接現地に行くとのこと。また、夜に開催される親睦会のみ参加出来るという人もいた。

現地に着き、ほどなくボランティア活動が終わり、早速親睦会に。

親睦会は皆が泊まる旅館で行われた。旅館は各地のボランティアサークルの面々が集まっていて宿泊客が多いのか、友人の加入しているボランティアサークルの人が泊まる部屋のうち、一部屋が離れとなった。離れは薄気味悪い雰囲気でみんな嫌がった。友人はサークルの部長をしており、人数の関係上、直接会場に来るといってまだ会場に着いてない人3名とその離れの部屋になった。

皆、荷物を部屋に置き、宴会場へ。大学生の飲み会だけあって、大いに盛り上がる。後から来るといった人は来ただろうか?もう、酔っているのと盛り上がっているので訳が分からない状況であった。

そのうち、友人は飲みすぎてベロンベロン。

部屋に戻って休もうと離れの部屋に戻りました。

親睦会はまだまだ盛り上がっていて、しばらく終わりそうにありません。1時間程度仮眠を取ったら、宴会に戻る予定。

部屋に入り、電気を付けようとするが、電気のスイッチの場所が分からない。部屋を出たのは明るい時だったので、スイッチの場所など気にしていなかった。

友人は酔っていて面倒くさくなり、暗いまま部屋に入る。

布団を敷こうと押入を開けて、布団を取り出そうとする。

すると、フワッ・・・。

手に何かが触った。

あれ?なんだろう?

一度手を引いたが、気になって再度押入に手を入れる。

フワッ・・・。髪の毛?

感触は完全に髪の毛だった。酔いがいっきに醒める感覚。

やばい!と思ったが、怖くて押入に手を入れたまま動けない。すると、友人の手を何かが掴む。

「うわあああ!!」

雄叫びをあげながら、手を引くと、布団も一緒に押入から崩れ落ちる。

ゴロゴロ!

何かが、友人の足元まで転がる・・・。

怖くてたまらなかったが、友人は携帯の画面の明かりを照らし転げた物を照らす。

そこには横たわる人。

友人の方向ではなく、友人に背を向けて一方を見ている。

すると、人が動き出し、体を回転させて友人の方を向いた!

転がっている人の顔が明かりに映し出される!

・・・

そこには後から別に来る予定だった人が。

その人は宴会が始まった後に旅館に着き、運転で疲れていたので仮眠しようと思ったが、布団を敷くのが面倒くさく、押入でそのまま寝込んでしまったらしい。

ええ。この話を最初聞いた時、私も怪談話とばかり思いました。

Concrete
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