中編4
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おはようございます

ピピピピ...

朝一番に聞いた音は自分の目覚まし時計の音だった

重い瞼を擦りながら開き今日は仕事が休みだとスケジュールを見て喜悦した

再び布団に潜り二度寝をしようとした時

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「コンコン」と誰かがドアをノックした

誰だろうと思いドアを開けるとそこには女性が立っていた

「おはようございます、朝早くに申し訳ありません、隣人の○○です。これ、つまらない物ですがどうぞ」と

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自分はそれを受け取り後頭部を擦った

そして美しい女性だと思いながら、「こちらこそお願いします」と一言言った

その女性はえくぼのある笑顔を作り隣の部屋に行きノックをしていた

俺はドアを閉め顔が熱い事に気づいた

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可愛いかったなと思っていたがふと気付くと眠気が無くなっていた

その後は変哲も無い1日が過ぎていった

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翌日目覚まし時計の音で目覚め、仕事の準備を行ってから外へ出た

「おはようございます、仕事ですか?」と○○さんが声を掛けてくれた

朝からの癒しだと思い「えぇ、そちらの方は休みですか?」と聞き返した

「まぁそんな感じですね、お仕事頑張って下さい」と一人暮らしの俺にとっては最高の言葉掛けだった

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俺は嬉々として仕事の方へ向かった、仕事場に着き笑顔だった俺はやはり同僚に言われた

同「何でそんな笑顔なの?ちょっと気持ち悪いんだけどw」

俺「五月蠅ぇ、良いことがあったんだよ、笑顔作ってるだけで気持ち悪いって俺に対して失礼だぞw」

勿論俺は気持ち悪いという言葉なんて微塵も気にしてなかった

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同「ん?良いことって何だよ?ちょっと聞き捨てならねぇな~」

俺「聞きてぇか?悔しがるんじゃねえぞw朝から可愛い隣人と会話したんだよwロングで目が痛くなる程赤いワンピース着ててさ、それに対比するかの様に真っ白な肌がこれまた良い!このコラボで目も痛く無いしむしろ目の保養になるねw」

とここまで話したところ同僚がお前のマンション何処にあるっけ?と聞いてきた

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見に来るのかwと茶化しながら住所を言うと同僚の顔色が曇り始めた

気になって聞いてみるとどうやら似たような衣装で挨拶をしてくる女性がいるらしく夜でもおはようございますと挨拶してくるらしい

まぁその女性の事では無いだろうと言っていたのであまり気にしないで仕事が終わった

帰っている途中家の裏から人が出てきて何やってんだこの人と思いながら家に着いた

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階段を上り俺の部屋に目を向けた時ドアの前に○○さんが立っていた

俺は少し驚いたがもしかして俺を待ってた?と思いこんばんは笑顔で挨拶したら

「おはようございます、お仕事お疲れ様です」とえくぼのできた笑顔で返してきた

この人寝起きなのか?と思い「あれ、起きたばかりですか?」と聞いてみた

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そのとたん○○さんの笑顔は消え真顔になった

それに対して俺はどきりとして「い、いややっぱり良いです」と言いすぐ部屋に入り気味が悪く鍵を閉めた

何故急に顔色を変えたんだと考えているとドアの先から

「明日もおはヨウござイます」と可笑しな事を言い始めた

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俺は黙ったままでいると急に○○さん?はノックをし始めた

コンコンコンコン「おはようございます」コンコン「おはようございます」コンコンコン「おはヨウござイマス」

おかしくなりだしたため恐怖を感じ始めた時にノックの音は強くなっていった

ドンドン「オハよウゴザイイマス」ドンドンドン

その恐怖で腰が抜けてしまい震えているとドアノブが動き始めた

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まるでドアノブが壊れるかと言わんばかりに乱暴に動き始めた

ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ

床に尻を着いたまま後退していき壁に背中を合わせ玄関を凝視していた

音は鳴り止まずそのまま時間が通り過ぎていくのを待っていた

5分ほどたった後音が鳴り止み耳が痛くなる程静寂になった、まるで小動物みたいに震えながら玄関を見つめていた

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その時後ろから「マタアシタモオハヨウゴザイマス」と女性とは桁違いな低い声が聞こえた

俺は絶叫しながら外に出た、他の人達が俺を見に来てどうしたと聞いた

その時は過呼吸になって体の震えは止まらず汗も止まらなかった

ただ玄関を凝視しているしかなかった、周りの人に落ち着かせてもらいその人に事情を話した

その人曰くドアを叩く音など聞こえなかったとの事そしてその女性は見たことも無いと話してもらった

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その後俺は引っ越しをした、もうあれは訪れて来なく、職場の方でも楽しくやっていけてる、あの出来事は覚えているがなにがなんでも思い出そうとしない

だってまた思い出していると来てしまうから

Concrete
コメント怖い
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