中編3
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構うたびに死んでいく

これは俺が高1だった頃の話。

俺にはちょっと変わった姉がいてね

何が変わっているかって突然何も無いところで

「ちょいそこ避けて」と人をその場から避けさせたり

「そこの扉開けてあげて」と扉を人に開けさせたり、

空気の入れ替えでも無いのに扉を開けっぱにしたり

謎の行動を取る姉なんだ。

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それはちっちゃい頃からで

どうやらその理由は姉には何かが見えていて、

それに合わせてやっていた行動らしい。

俺が高1の頃にゃすでに慣れっ子で

もはや気にすることもなく取り敢えず従ってた。

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高1の夏休みに俺はオリキャライラストを描いてる姉の部屋にイラストを見に行った。

いつも通り、「ねーちゃん今日はどんな絵を描いてるのー?」なんて感じに部屋に入ったら、押し入れに女の子が座ってたんだ。

ドラえもんの寝床を想像して貰えば伝わりやすいね

あそこに女の子が腰掛けてる感じ。

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女の子の年齢は姉と同じくらいで

その子は絵を描いてる姉の背中を普通にみてた。

俺は姉の学校の友達かなと思って

「あ、ちゃーす」なんて挨拶をしたら

その子は優しい笑顔で微笑んでくれた。

当時の俺は、

「いや、お邪魔してますくらい言えやw俺弟やぞw」なんておもってた。

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すると姉はもの凄くびっくりした表情で

「え!?(俺の名前)も見えるの????」

なんて言い出した。

俺は一瞬 は? って思ったが姉の言ってることをすぐに理解できた。

俺は死ぬほどびびってその女の子を2度見3度見くらいしたが女の子はどう見ても普通の女の子なので

割とすぐに気持ちは落ち着いた。

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「え、人間やん」

俺は姉にしか見えてなかった謎の何かに

突っ込んでしまった。

「元は人間かもね、知らんけど。

でもあんま関わらない方がいいよ、触れると思うけど触んない方がいいし、話もかけないほうが多分良い。

わかった?」と姉に言われた。

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「触れんの!?え、触ってみたいんだけど!」

多分みんな俺と同じ反応すると思う。

普通の人間にしか見えないしね。

その時は怖さを感じなかったんだ。

「触って、なんか取り憑かれでもしたら嫌やん、(俺の名前)やめときな。ほっときゃ消える。」

そんな事言われたら消える前に触ってみたくなるもんで、俺は無視して肩にトンっと手を乗せてみた。

「ごめん、ちょっと触るね」

俺はまじで後悔した。

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その瞬間

その子の肩が重度の火傷の様にただれはじめ

顔や手も火傷したかの様にただれはじめた、

俺はびっくりしてすぐ手を離したが

その子の表情は真顔になって俺をみていた。

余りにもその顔は怖かった。

火傷した顔に変貌してるが問題はそこじゃ無い。

急に真顔で見られるのが怖かった。

目が合ってるのが怖かった。

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びびって立ち尽くしてるうちに

俺と目があいながらその子は消えた。

「ほらね、ほっといたらすぐ消えるしょ?」

姉は絵を描きながらこっちも見ずに何かの気配が消えたのを感じたのかそんなことを言っている。

だが実際は俺は触ってしまった。

明らかに触ったから消えた。

俺は何も言わず部屋を後にした。

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それから2、3日経って

姉の部屋に行った時、あの子がいた。

すぐ友達ではなくあいつだと気づいた俺はビビった。

その女の子は初めて見たときとは違う、おそらく

俺が触った事で肩は重度のやけどで皮膚が剥がれ

顔や手も火傷でただれている。

とっさに「触ってごめん!!」と叫んでしまった。

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するとその子は更に身体中が溶け出した。

全身の肉がただれ落ちて顔なんか見れたもんじゃ無い

化け物だ。俺は気持ち悪い化け物にめちゃくちゃ見つめられてる。俺はとっさに目を瞑った。

ビビりすぎると絶叫すらできず目を瞑るようになるんだな人間って、、、。

「だから、触ったり話しかけたりすんなって言ってんじゃん!!」

姉が俺にブチ切れる。

こんな気持ち悪い奴がもし俺の部屋の押し入れに腰掛け始めたらと考えると泣きたくなった。

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「取り敢えず何があってもシカトしときな。」

俺は姉の部屋にはもう一生入らないと決めた後、

ただれたぐちゃぐちゃの女の顔を忘れるために

ホラー映画を見まくって作り物のお化けの怖い顔を頭にインプットして、気を紛らわそうと思った。

でも無理だった。

あの顔は忘れられない。

Concrete
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