短編2
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深夜、婆さんが…

10年以上前の話。

夜中、テレビ見たりマンガ読んだりしてダラダラしてたら1階からゴンゴン音がした。

その頃、両親は敷地内にある古い方の家で寝ていて、夜は普段生活している家に私と婆さんしかいなかった。

「んん?また婆さんがなんかしてんのか?」

婆さん、当時85歳ぐらい。膝やら腰やら体中が痛いと言いながらゴソゴソ動き回る人で、夜中に散歩に出掛けたり、急に片付けをする人でした。

そんな婆さんだから、釘でも打ってんのかと思った。

ところが、すぐ止むと思った音は一定のリズムで5分以上は鳴り続けた。

うるさいので注意しようと2階から階下を見ると、婆さんがいた。

「ちょっと婆さん!そんなトコに釘打ったら危ないよ!」

…反応がない。

仕方なく、1階に降りて婆さんの側まで行って驚いた。

婆さん、額を壁にゴンゴンぶつけてブツブツ言ってるんですけど!!

これはもう完璧に『何かにとり憑かれた』と思った。

ガクブルで「ちょっ…ば、婆さん?!何してんの??」と肩を揺すったら「んぁ?」と反応した。

「そんなんしたら頭痛いやろ?もう遅いし寝よ?」と寝室に連れてった。

「頭痛い」とか言ってたが、とにかく寝かしつけた。

痛いはずだよ。婆さんの額は赤く、血がうっすらにじんでんだもん。

婆さんを寝かしつけると、何だったのか考えると怖いので、私も寝ました。

翌朝、婆さんに真相を聞いてみたが、本人全く覚えてませんでしたorz

あれは心霊ではなく、婆さんがちょっと寝ぼけてただけだと思うけど…血がにじむまで頭打ち付ける寝ぼけ方も怖いです((゚Д゚ll))

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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