短編2
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行っちゃだめだよ

私は散歩が大好きな人間。

行きたいとこには行く。私は皆が言うには霊感があるらしい。私自身はあまり気にはしていない。

だって起こる事は必然的だもの。

私は何故か皇居の周りだけは行きたくない場所だった。だが…

ある霊媒師と名乗る友人に靖国神社と千鳥ヶ淵に散歩がてらだから…と

連れて行かれた。

いや、あれは彼女がどうもおかしかったのだ。

私達は靖国神社の中に入った。どう?ここどう?

ひたすら聞いてくる彼女。

私は靖国神社の中の方がむしろ静かだなと思ったよ!

それから千鳥ヶ淵見ながら散策しようよという!

断りたかった!だがもう断れない状況にあった!

誰かが私の足を押し出している!行きたくない所にこれから連れて行かれる!

観念して私は千鳥ヶ淵から歩き始めた。

やっぱり。聞こえるんだよ。靖国にも入る事が出来なかった戦死者がね。

彼らが伝えたい事は

国の為に死ね。友との最後の会話は靖国で会おう。だった、て

しかし靖国にいないでどうしてあなたは千鳥ヶ淵や靖国神社の周りを歩いてるの?

彼はゲートルを巻いた足と陸軍兵の格好で言うんだよ。

私は耳を傾けて聞いた。

それはね

陛下の為、国の為死ねと言われて死んだ。だがほんとうに知りたい事は聞かされてない。

教えて欲しいだけなんだって。

私は

頭がいたくなりもう勘弁まで彼女に言った。

彼女の様子がおかしかったのだ!

アハハハハハ ギャハハハハ!

狂ってる…

わたしの知ってる可愛らしい彼女ではない。歯茎を剥き出しに笑っている

私はその時気づいた。何もかも彼女の狂気の沙汰も何もかも。

彼女は皇居側の人間なんだよ。

有る意味犠牲者だったんだ。そして看取るのは私が選ばれたんだと。

最後に彼女は私に、ねぇ楽しいよねぇ。たまんないよね。

何もかも分からず死ぬ奴なんてさぁ、指図されなきゃ動けないンだからさぁ!

私はその時はっと気付いた。彼女は現代の人身御供されるべき犠牲者で私は看取らなければいけない、必要性にこの日はあったのだと。

三日後その友人は自分の体を切り刻んで舌まで切り落とし、一番苦しいと言われている体にガソリンを巻いて焼身自殺をした。

あれから私は彼女の墓前には行ってない。

怖い話投稿:ホラーテラー 紫園さん  

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