短編2
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夜中3時の訪問者

私が中学生の時でした。

当時両親は離婚していて私は母親の方にいたのですが、週末になると父親のところへ泊まりに行っていました。以前からそのアパートは出ていたのですが(昔飼っていた猫がしきりに空を睨み付けて威嚇していた)、ポルターガイストがあるくらいでそれ以外は何も起きませんでした。

ある日いつものように週末に泊まりに行き、0時に床につきました。父親に付き合って居酒屋で飲んでいたので疲れてすぐに夢の中へと落ちていきました。

しかし、その日はいつもと違ったのです。

夜中の3時頃、急にドンドンという玄関の扉を叩く音に目を覚ましました。こんな夜中に誰だろうと思いながら玄関まで行くと、そこには誰もいません(玄関のドアの上半分は特殊ガラスで人がいたらこちらからは見えるようになってました)。

聞き間違いかなと思い、部屋へと戻る為に踵を返すとドンッ…と扉を蹴るような音がしました。すぐさま振り返りましたが、そこに人影はなく。

酔っぱらいの仕業かと思い、玄関にあったバットを手に持ち扉に近付こうとしました。

するとまたドンッドンッと扉を蹴るような音が聞こえたのです。しかし扉と向かい合っていても人影は見えないまま、音だけが響きました。

怖いと思いながらも扉を開けると、そこには誰もいませんでした。今までのはなんだったんだろうと思いながら扉を閉めると、畳が敷いてある部屋からギシッギシッ…という人が歩く音が聞こえたのです。

後日母親にこの話をしたところ、当時住んでいたアパートには玄関から真っ直ぐに霊道が通っていたのだそうです。母親がいたころは霊感が強い母親がその道を通れないようにしていたそうなのですが、母親がいなくなった為に幽霊が『通せ』とばかりに扉を蹴ったんだそうです。

父親は全く霊感がないので爆睡して気付いていませんでしたが、中途半端に霊感があった私は運悪くその音に気付き、扉を開けて霊を導いてしまったようです。(何も危害は加えられていませんが)

皆さんも夜中の訪問者には気を付けて下さいね。

怖い話投稿:ホラーテラー 渚さん  

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