短編1
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降ってきた…

創作ですが…

多分、人それぞれでしょうけど、ホントにあったら少し嫌な話しかも?

都内でOLをしているマキ。

彼女には物凄く嫌いな同僚がいた。

なぜ嫌いなのかはマキにも分からない…。

ある日、マキが想いを寄せていた男性とその同僚が付き合っているという噂が社内に流れた。

マキは、直接その同僚に聞いた。

「ねぇ、あんたホントにカンダ君と付き合ってんの?」

同僚は頬を赤めて、

『みんなには内緒ね。』

と、言った。

マキは、噂の真相を誰にも喋らなかった。

代わりに、その日から毎日、新聞記事を切り抜き、その切り抜いた部分に自作した記事を貼り付けた。

毎日、毎日…

2ヶ月後…

マキがオフィス街を歩いていると、目の前に何かが降ってきた。

グシャ、と音をたてて堕ちてきたのは、あの同僚だった。

同僚は飛び降り自殺をしたのだ。

騒ぐ観衆をよそに、マキは落ち着いた様子で呟いた。

「ほら、ホントになった。」

次の日の新聞。

そこには、昨日の同僚の飛び降り自殺の記事が出ていた。

マキは、リビングに積み重なった過去の新聞と、その新聞を見比べた。

「ふふっ、ふふふ。ハハハハハハ…!」

大声で笑うマキの足元には日付は違うが、同僚の死亡記事が貼り付けられた大量の新聞が散らばっていた…。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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