短編2
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強すぎる母

母の命日なので

私の母の話を少し聞いてください

私の母は

肝っ玉母さんって感じの人でした

曲がった事が大嫌いで…

悪い事をすれば近所の子だろうが友達だろうが関係なく叱りつけるような人でした。

ですから友達や幼なじみの間ではかなり恐れられている存在でした。

私が24歳の頃…

結婚をし、すぐに子供ができました。

妊娠中に母と二人で旅行に行った時の話…

奥日光のあるホテルに泊まりました。

ホテルの部屋に入った時…

何だか空気が重いような…

何だか嫌な感じがして…

母も私も霊感がある方ではなかったのですが…

母もたまに部屋をキョロキョロ見回しているようでした

「なんかさ~この部屋嫌な感じしない」

「そうそうでもないわよ…あっでも綺麗なわりにカビ臭いわね」

「うん…なんか臭うね」…

そんな感じで何となく霊気を感じていると言いそびれ…

お風呂に入って、食事をして部屋でくつろぎながら、産まれてくる赤ちゃんの話をしていました。

すると…

母が窓の近くに置いてある冷蔵庫の辺りを睨むように見つめていました。

…ん

「母さんどうしたの」

「あぁ何でもないよ」と、明らかに誤魔化している感じでした

夜も更けてきてそろそろ布団に入ろうと言うことになりました。

布団に入ってからも色々話していました。

会話も途切れ途切れになり…

いつしか話の途中で眠ってしまったようでした。

夜中…

足に重みを感じました

足下を確認するために首をあげようとしましたが体は動かず、目も開かない状態でした。

金縛り

なんて思っていると…

母の声が聞こえてきました。

つづく…

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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