短編2
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大学病院の図書館

数年前にそこは退職したのですが、

M県S市にあるある大学病院で仕事をしていました。

その時、警備員さん達に聞いた話です。

その大学病院の敷地内に、医学部の図書館があり、

警備員さんたちは当番でそこの当直業務をしていました。

その図書館はなんとなく雰囲気が暗くて、

昼間でも電気をつけないといられないようなところなんですが、

夜になるともっとどんよりとした雰囲気になるそうです。

閉館時間に入館者を帰し戸締りをすると、警備員さん1人になります。

なのに、

出入り口に人が通ると感知するセンサーのブザーが何度も鳴ったり。

(もちろん確認に行くけど誰もいない)

巡回に行くと、ある階の男性トイレから女性のうめき声や泣き声が聞こえたり。

(もちろん人は見当たらない)

当直室に向かって歩いてくる足音が断続的に続いたり。

(もちろん誰も来ない)

極めつけは、

館内の監視カメラの映像にうつむいて立つ女性が写る事があるそうで、

しかも女性の立っているところは、

当直室のドアの前なんだそうです。

ドアを引っかく音で怖くて外に出れなかった警備員さんも居たそうです。

これらの現象は、当時の警備員さんの誰もが体験していたというのも、

すごいなあと思いました。

お払いなどもしたことがあったようですが、効果がなかったそうです。

ちなみに自分はその大学病院で、

パンプスにスカート、白衣のすそを翻して病院中を歩く足を何度か見ました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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