短編2
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体育館の点検口。

初投稿です。

これから私が書くことは全て本当に体験したことだけです。

ですから、オチも無ければ大して怖くもないかもしれません。。

【体育館の点検口。】

田舎の私の小学校の体育館は、昔墓地があったところだと言われていました。

下校のバスの本数が少なかったので、バスで通う子は待ち時間を体育館で遊んでいました。

そのうち、誰かが体育館の地下に入ろうと思いつきました。

地下といっても床の下の基礎と床の隙間です。

四方の隅に四角い(マンホールのような?)点検口があり、

そこへそれぞれが入って出会おうという遊びでした。

元墓地という話を聞いていたので私は怖くて怖くて。。

先に入ったのはY君でした。

みんなが入っていく中、仕方なく私も入りました。

閉鎖された真っ暗な空間は本当に恐怖です。

高さは50cmほど。

大人では這い蹲るほどですが、子供でしたので座ったような体勢で歩けました。

入った出入り口からの僅かな光を背にして進みました。

するといきなり、

『う…。うああああああ!!!』

というY君の声で大パニックに!

みんな一斉に引き返し、我先にと出入り口に殺到しました。

そして体育館から逃げ出したのです。

先頭にいたY君が何を見たのか?

長い髪の女性の首と、その上半身。

硬直したY君を見て“ニタ”と笑ったそうです。

その後のY君は十数年、もうずっとひきこもりを続けています。

怖い話投稿:ホラーテラー 夢人さん  

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