短編2
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シャム猫

個人デザイン事務所にアルバイトしていた時の話。

3LDKマンションが事務所で、シャム猫が1匹飼われていた。

元々は社長の愛人が飼ってた猫だったが、愛人と別れる際、

「この猫を私と思って一生面倒を見なさい」と押しつけられたらしい。

働き始めて半年ぐらい経った頃、事務所で社長と二人で残っていた。

夜食のピザが来る間、

社長は自分の部屋でエアブラシ作業、俺は各種資料をコピーしていた。

シャムがコピー機の上に乗ってきた。

「ほら、邪魔だよ」と俺が言った瞬間、ボタンを操作していた俺の手に激痛!

シャムが突然、噛みついてきた!

甘噛みではない、本気で肉を食い千切るような噛み方!

っつーか、肉が一部裂けた! ピュゥッて血が吹き出てるし!?

「うあっ!」と声を上げた瞬間、またも激痛!

腕に牙を立てながら、思いっきり爪を立てている!

俺は思い切り腕を振り上げてシャムを投げた。

しかし、シャムは身を翻して再び立って襲う構えを見せる。

「シャアアアあああああああああああーーーーーーーー!」

シャムの鳴き声が徐々に変化してきた。まるで、人間の泣き声だ!

こんな大きな声なのに隣の社長は全く気付いていない。

よく見るとシャムの影が大きくなり、人の形になってきていた。

そして、下顎が外れそうなくらいに口をあけ、何かに狙いをさだめた様だ。

おそらくは俺の首筋・・・逃げなきゃ!しかし体が動かない!!

「そこまでだ」

聞いたことのある声、寺生まれで霊感の強いTさんだ

Tさんは俺とシャムの間に立つと、あるものを振り回した・・・

”ねこじゃらし”だ!

シャムがねこじゃらしに飛び掛った瞬間、Tさんが「破ぁ!!」と叫んだ。

するとねこじゃらしが光り、シャムの影を引き裂いてゆく!

ついにシャムの影はもとの猫の影となった

その瞬間シャムの首輪がパァンと弾けた。

「この首輪に念を込めてたんだな」

シャムは人?が変わった様に大人しくなっていた。

「なんでTさんがここにいるんですか?」

「テリヤキコンビとあつあつグラタンピザですね」

寺生まれはスゴイ、俺はピザを頬張りながら思った。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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