短編2
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シンクロ

 誤字脱字あったらすいません。

 これは私の父から聞いた話です。

 当時、私が中学2年 兄が高校1年の時、兄は実家から電車とバスと車で3時間程かかる高校に通い下宿生活を送っていました。

 兄が実家に帰ってくるのは、お盆と正月しかなかったので、兄の帰省前に遊びに行き、一緒に帰省する時に事は起ったそうです。

 帰省ルートは、電車→バス→父の車 なんですが、バスで高速を走っている時、事故渋滞により到着が大幅に遅くなることがわかりました。

 まだ携帯もあまり普及されておらず、「父さんかなり待たせちゃうな」と兄と二人でソワソワ心配していました。

 このとき父は父で仕事により少し到着が遅くなり急いでバス停に駆けつけているとき、まだ少し奥に見えるバス停からの下り階段出口から兄と私が出てくる姿が見えたそうです。 

 「待たせたかな」と急いで車で近づくと、兄と私の姿がちょうど5歳と3歳のとき二人並んで写真に撮った姿のままでじっと見ていたと言っていました。 更に車を寄せて行こうとすると、スーっと一定距離を保ったまま並行移動するように離れていき、やがていなくなってしまったそうです。

 普段霊現象を全然意識しない父でしたがこの時ばかりは私たち二人になにかあったのではと心配していたそうです。

 その後30分くらいで私達は到着することができ、父にこの話を聞かせてもらいました。

 次の日、「まさか・・・」というニュースが流れました。 昨夜の高速道路の事故で5歳くらいと3歳くらい(確かな年齢は忘れました)の子供の兄弟が亡くなったというものでした。 それを父と兄も一緒に見ている時に父が、「お前たちの遅くなっちゃうという心配と俺の急がなきゃという意識にシンクロして現れちゃったのかな」と言っていました。 

 もちろんそんなことないと思いますが、同時刻に亡くなった子供たちと同い年くらいの時の僕達の姿を見てると聞き、全く関係ないとも思えず、父のちょっとゾっとした話を投稿させて頂きました。

 

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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