短編2
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土転び

小学校の夏にお爺ちゃんの家に行って、家族間で怖い話をした時にお爺ちゃんが話してくれた話。

お爺ちゃんは今年で79歳なのですが、これはその爺ちゃんが10才の時に体験した怖い話というか不思議な話です。

爺ちゃんは友達と一緒に山で遊んでいました。それで隠れん坊をしてて、爺ちゃんは小さい祠の裏に身を隠していたらしいんです。そして数分。暗くなったので、帰ろうと皆を呼びにいこうとしました。

すると後ろの方で

「ドク、ドク・・・ドク・・・」という重い物を引き摺る様な音が。

後ろを見ると、大きな黒い塊が転がりながら追いかけて来ている。

爺ちゃんは怖くなり、急いで走りました。

「ドク・・・ドク・・・ドクッ」塊も速く、逃げても逃げても追いすがってきます。

そこで、爺ちゃんは来た道を振り返らずに本気で走り、山を降りました。

家に帰って自分のおじいちゃん(私のひい爺ちゃん)にその事を話すと

「土転びだ。狸に化かされたな。」と言われたそうです。

妖怪には詳しい方の私は土転びの名を聞いて驚きました。

土転びは近畿、中部地方に多い妖怪で狸が化けている場合が多く、人を良く追いかけては抱きつくのだそうです。それは人を守る峠の神だからだとか、人を殺す為だとかいろいろな説があります。

ウチの爺ちゃんは未だに

何十年経ってもあの

「ドク、ドク・・・ドクッ」という音が耳にこびり付いて離れないらしいです。

怖い話投稿:ホラーテラー 百鬼夜行さん  

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