短編2
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守れない事

怖い話を投稿するサイトがあると聞き、この話を投稿する決意をしました。

僕にとっては、ただ悲しいだけの話ですが…

1年前の事です。

僕の親友から、一通のメールが届きました。その親友は高校時代からの一番の友達で、お互い違う進路を選びましたが、それでも一ヶ月に一回は会っていた本当に仲の良い親友でした。

メールの内容は、こうでした…

(俺達は、ただの友達だよな…いつまでもただの友達だよな…

俺、お前の事が好きだ。

お前も俺が好きだろ?だけど、俺の好きとお前の好きは多分違う…俺はお前を愛している。

愛してるんだ…

もう、俺に会わないでくれ…

俺の所へ来ないでくれ…

頼む来ないでくれ…)

僕は最初、友達がふざけてるのではと思い、何回も携帯に電話しました。

しかし何回かけても友達は電話に出ません。なので僕は友達の家に行く事にしました。

友達の家は小さなアパートの一階です。

アパートの部屋の前に行くと、ドアの前に張り紙が貼ってありました。

【入るな】

張り紙にはそう書かれていました。

しかしここまで来て、友達に会わない訳にはいきません。

ドアノブを回すと簡単にドアは開きました。

玄関から友達の名前を呼ぶ、しかし返事はありません。

ふと廊下を見ると、また張り紙が貼ってありました。

【あがるな】

僕は嫌な予感がして来ました。

どうか友達のドッキリでありますようにと祈りながら、部屋の中へ入って行きました。

部屋に入ると、至る所に張り紙がしてありました…

冷蔵庫には、【開けるな】

テレビには【見るな】

そして机の上に置いてあった僕の写真には、

【嫌うな】

そう書かれていました…

しかし友達の姿はありません。

僕は寝室を見に行きました。

寝室のドアを開けた瞬間、僕は息を飲みました…

首を吊ってダランとした足が僕の目に飛び込んできたのです…

しかし良く見ると、それはマネキンのような人形だった…

マネキンの顔には、

【死んだ】

そう書かれていました…

僕が震えながらマネキンを見つめていると、浴室の方から凄い悲鳴が聞こえて来ました…

慌て浴室に行くと、そこに親友がいました。

手に鉈のような物を持ち、股間の辺りから大量に血を流しながら痛みに悶えていました…

親友の行為がなんであったのかは僕には分かりません…

全てを否定し女性になりたかったのか?

僕にとっては今でも大切な親友です

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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