短編2
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肝試しの結末

ある日仲良し5人組の彼らは、車でドライブをしていた

メンバーはABCDE

Aの買ったばかりの5人乗りの軽自動車で、皆は意気揚々とドライブを楽しんでいた。

いつしか空も暗くなり、気分も最高潮

お調子者のEが突如

E「そうだ!これからあそこに行ってみない?あの有名な心霊スポット」

B「もしかしてあそこ?あの女の霊が出るっていう」

A「えーなにそれ?知らないんだけど」

E「いじめで苦しんで自殺した女がいるんだって。その家族もそれから引っ越して今は空き家らしいよ」

B「そうそう!確かデブな女の霊なんだよ」

C「はあ?!可愛い霊なら大歓迎なのにデブの霊ってww」

A「リアルに出てきたらいじめちゃおうぜ」

そうして彼らはその女が出ると言われる空き家へとやってきたのだ

そこは住宅地から少し離れ、人気のない寂しい場所だった

さっそく中に入った彼らだがその雰囲気に圧倒され、最初の勢いなど全くなく、恐怖と後悔の混じった顔でお互い見つめ合いながら奥まで進んでいく

しかしそんな空気を感じないEは一人だけ、テンション高く騒ぎ立て、そして、霊が出ると言われる2階の部屋に一人でのぼって行ったのだ

皆はEを止めるがEは無視

かっこつけて部屋へと入って行く

E「うお!すっげ…下とは比べもんにならなねーよ」

C「わかったから!戻ってこいって!」

E「いって!!」

B「ど、どした?!」

E「足つった!」

B「バカじゃねーの!!早く行こうぜ!」

そしてEが下にいる皆に向けて顔をひょっこり出した

「うわー!!!!!」

「何何何????」

「おい!待てって!!待てって!!行くな!」

誰が叫んだのか、誰が呼び止めたのか、もはや恐怖のあまり誰にも分からなかった

彼らは一目散に走って逃げ出した

B「おい!みんないるか!」

A「いいから早く車に!」

C「狭めぇなー!詰めろよ!」

そして私たち5人は車に乗り込み家をあとにした

ところが、しばらく走っているとAが何かに気付いたらしい

Aはぼそっと

「やっちまった…そういうことだったのか」

そう呟いていた

翌日、Aの車から全員遺体として発見されたことは言うまでもない

ただEを除いては…

~あなたには真実が見えましたか?〜

怖い話投稿:ホラーテラー 猫のなかの猫さん  

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