短編2
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内線電話

最近母から聞いた話。

私の母は、病院の事務をしています。

長年勤めているので、院内の大半の人と仲がよいです。

看護婦さん達が言っていたそうなのですが、ナースステーションで夜勤をしていると、毎日のように内線電話が鳴るそうなのです。

電話機のディスプレイを見ると、その番号は放射線科からでした。

看護婦のAさんは受話器を取ったのですが、相手は無言。

しばらく問いかけたのですが、無言のままで恐くなり、受話器を置きました。

するとBさんが

B「Aさん。内線、放射線科から?」

A「うん。え?何で分かったの?」

B「最近あるのよ。その内線電話。」

A「……えっ。」

夜の放射線科には鍵がかけられていて、誰も居るはずが無いのです。

用事があるとしても、鍵を借りに、このナースステーションに来るはずです。(手っ取り早いそうです)

泥棒がご丁寧に電話する訳もないし…

そんなことを考えていたAさんに、Bさんが

B「それさ、半年前に亡くなった○○さんじゃない?」

A「あ~、確かにね~。気さくな人だったから。」

○○さんは、放射線科で働いていたそうなのですが、大病を患い亡くなってしまったそうです。

その内線電話は、○○さんの忘れないで欲しい、という思いからかも知れない。と、口を揃えて言っていました。

その日以降も、しばしば内線電話が鳴ったそうですが、皆こわいとは思わなかったと聞きました。

このような不思議な事は、たまにあるみたいなので。

終わりです

つまらない文章でしたが、読んで頂きありがとうございます。

忘れてしまいましたが、この他にも不思議な話があるので、思い出したら投稿するかもしれません。

その際は宜しくお願いします。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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