短編1
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臨時の用務員

小学校のとき、用務員さんが急病で1度だけ代理の人が来た。

あまり長くは居なかったけど、まあ普通のおじさん。

ただ、妙だったのはすべての女子に「ヨリコちゃん」と話しかける。

「ああヨリコちゃん、気をつけてね、じゃあね」

「違うよー、あたしカナ」

「ヨリコちゃん、元気ないね」

「あたしはメグミ」

気になってまわりの友達や兄弟に聞いたが、

どの学年にも、どのクラスにもヨリコなんて女子はいなかった。

まあいいや、といい加減慣れだしたころ、あの用務員さんが、プールの掃除をしていた。

様子が変だった。プールの排水溝に顔をくっつけて何か喋っている。

そして、風向きが変わった瞬間、おじさんが喋っていた言葉が聞こえた。

「ああ、ヨリコちゃんヨリコちゃん代わりがいれば出られるよ。ヨリコちゃん」

俺は走って逃げた。

それからしばらくして、元の用務員さんが学校に戻って、その人はいなくなった。

その後は知らない。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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