短編2
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死神7

死神6の続きです

―――――――――――――――

それなのにあの女が逃げるから…

『お考えのところ失礼ですが、そろそろ死なないと時間がありませんよ?』

「あ?まだ一時間以上あるじゃねぇか?」

『…

木曽様は溺れて死ぬのに何分くらいかかるかご存知ですか?』

「…15分くらいか?」

『いいえ

人間というのは案外頑丈で、溺れて意識を失ってから死ぬまでは大体一時間かかります

ですからそろそろ時間がなくなります』

「だからなんだ!!」

思わず木曽は声を荒わげる

「自分で水の中で死ぬなんて無理だろ!?」

『それは木曽様の責任です』

ちくしょう…

どうすれば…

時間だけが経過する…

『間もなく残り一時間ですよ?』

「…問題は溺死すればいいんだよな?」

そう聞く木曽の顔は何か覚悟を決めた顔だった

いや諦め、といったほうが正しいかもしれない

『?はい、そうですが?』

「わかった…だが1つだけ頼みがある。ナイフを貸してくれ」

疑問に思いながらも、坂本はナイフを出す

それを受け取った木曽は浴槽に入り…

「うぉらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

自分の右足をナイフで指しはじめた

水が赤く染まる

それは刺す、というよい切断しようとしているように見えた

右足がほぼ皮一枚で繋がっている、という状態になると、今度は左足

それが終わると右足…

そして右手…

最後は口でナイフをくわえて左手を切断しはじめた

その光景に坂本は目を離せなかった

左手も終えると自ら水の中に倒れる

ちくしょう…

なんで俺がこんな目に…

いてぇ…

体中が痛くてどこが痛いのかわからねぇ…

苦しい…

顔を出したい…

でも立つ足がない

支える手がない…

苦しい…

助けてくれ…

最初は何回も顔を浮かせていた木曽だが、やがて回数が減り、そのうち完全に動かなくなった

浴槽で動かなくなった“モノ”を坂本は満足そうに見ていた

気がつくと床に倒れていた

手足を確認する

…ちゃんとついてる!

痛みもない!

『おめでとうございます!』

坂本が笑顔で拍手をしていた

続きます

次が最後です

怖い話投稿:ホラーテラー なかよしさん  

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