短編2
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黒い玉2

私は一先ず、タクシーを自宅マンションの前まで来るように頼み、タクシーを待っている間に職場の店長に電話をしました。    

店長「もしもし〜どした?」

私「A来てますか?」

店長「まだ来てなーい(笑)何かAから聞いてる?」

私はA宅からの無言電話の事と今からA宅に向かおうとしてる事を話しました。

店長からは、「Bを向かわせるから一緒に行け」と言われたのでBの迎えを待って、一緒にA宅へ行く事にしました。

Bは私が働いている店のボーイで、内緒にしていましたがBはAの彼氏でした。なので三人で一緒に遊ぶ事も良くありました。

話に戻ります。

三分位経ってにBが到着しました。

元々、店と私の家は近かいのもありますが余程スピードを出さない限り三分では私の家まで着く事はできません。 

余程心配していたのか、荒々しい声で「早く乗れ!」と急かされました。

しかし、急かしたのにはもう一つ理由があったのはこの後の車内での会話で分かりました。

私「心配だろうけど、そんな言い方する事無いじゃん」

B「どうなってんだよ全く!」

私「えっ何が?」

B「Aの家から俺にも無言電話があったんだよ!」

私「Bにも!?」

B「それだけじゃねえ!さっきお前を乗せる時にお前の家のベランダから何かがこっちにすごい速さで向かって来てたんだよ!」

私「Bがそうゆうの見えるのはAから聞いてたけどマジなの…?」

私は気がおかしくなりそうでした。 

ちょうどAのマンションについて六階のAの家へ急ぎました。

Aの家に着き、Bが合鍵で玄関を開けて、二人で中に入りました。 

電気が消えていて、家の中は真っ暗でした。

ベランダの窓が開いていて、ベランダの手摺りは凹み、部屋の家具が倒れ、壁や天井には引っ掻いた様な黒い炭の様な跡が無数にあり、荒れ果てたAの家で何が起きたのか全く分かりませんでした。

Aを探しましたが見つからず、最後に残った寝室のドアを開けようとしたが何かがドアの反対側にあって開きませんでした。

Bが声をかけても返事は、ありません。

続く…

怖い話投稿:ホラーテラー 葵さん  

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