短編2
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赤い光

以前に改修工事を投稿した者です。今回は怖い思いをしたと言うより、怖い物を見て怖いと感じたお話です。一応心霊物なので…ではいきます。

改修工事で霊が見える人のお話ですが、出張先で泊まったホテルのお話になります。

出張先で相も変わらず、残業続きでようやく一段落してホテルでゆっくりとしようとホテルに戻る途中に嫌な寒気がしたそうです。ちょうど繁華街やオフィス街がたくさんあり、人通りもあったので、気のせいだなと思ってたみたいです。

ホテルに戻り風呂に入って仕事仲間と飲んでた時に、仕事仲間の人がふと窓を見たらしいんですが…

「なぁ…○○(霊が見える人)さん、最近の灯りって変わってるんやね?」

「どうしたんですか、Aさん?灯りはだいたい白っぽい感じが多いよ。パブやラウンジとかやったら、いやらしい感じの灯りだよ(笑)」

「いや、わしも白っぽいのは分かってるけど、あそこのビルは凄いよ、だって真っ赤やもん。」

そう言うAさんが指差した場所を見ると、赤い灯りで照らしてる窓がたくさんあるビルがあったそうです。

「本当だ…。でも何か変ですね?」

と思いながら、じっと目を細めて見ると、○○さんは顔を青ざめてきたそうです。そして、酔ってきたから寝ると言い部屋に戻ったそうです。

ここからは○○さんから聞いた話ですが、赤い灯りと言うのは部屋の灯りではなく、血塗れになった大人や子供、老若男女問わずの大群がビルにへばり付いて登ってたらしいんです。○○さんによると泊まった先のホテル地域は戦争でかなりの死傷者が出た所らしく、暑さと飢えから逃れようとして苦しんで亡くなった人達の霊が、今でも苦しんでそこから逃れようとして高いビル街に登ってるんではないかと、話をしてくれました。

仕事帰りにあった嫌な寒気はそのせいだと言ってました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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