短編2
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首塚

この話は、十五年ほど前に体験した実話です。

高校二年生の夏休みに、仲の良い友人三人で、バイクで奈良までツーリングに行くことになった。

朝7時に待ち合わせ場所の、コンビニ行くと、まだ誰も来ておらず、7時半になっても友人二人は来ない。

この時代、誰もが携帯電話を持ってるわけでくポケベルの時代だった。

友人二人に「早く来い」などの文をポケベルに送り、8時まで待った。

すると、友人Aが、血相を変えやってきた。

友人Bが、昨夜から出かけたらしく、奈良で、事故を起こし入院したとのことだった。

僕らは、急いで奈良に向かうことになった。

友人Aの親父さんがクルマで連れて行ってくれることになり、奈良に向かう車内でAが奇妙なことを、言い出した。「Bの母が、昨夜12時ぐらいに、俺とお前が迎えに来て、Bが出かけた」と言うのだ。

もちろん 僕らは、そんな覚えもなく動揺した。

片道3時間、やっと、病院に着きBの部屋に来た。

怪我は足の骨折だけで済み不幸中の幸いである。

Bが急に、泣き出した。

落ち着くまで待ちBの話を聞いた。

Bが言うには、昨夜12時頃にAと僕が迎えにきて、今から行こうと言い出したらしく、ノリの良いBは、一つ返事で行ったらしい。

ただ迎えに来た時からヘルメットを脱ぐことはなく、声は、Aと僕で、ほとんど、喋ることなく走り出した。

途中で、違和感を感じたBは、休憩を申し出るが無視され、奈良の山中で急に前の二台が停車した。

すると急に煙りのように消え、悍ましい空気が張り詰め、怖くなったBは逃げ出した。

サイドミラーには、凄い数の生首が写り必死で街まで逃げてきた交差点でトラックと事故したらしい。

この不思議な出来事が、五年後に続く…

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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