短編2
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飼い猫1

我が家では数匹の猫を飼っているんですが、これはその中で最も私になついていたトラの話です。

トラは他の猫たちに比べて温厚で人懐っこく甘えん坊な性格でした。

家中どこでも私の後を鳴きながらついてきて、トイレやお風呂までもドアの前で待っている程よくなついていました。

私もそんなトラが可愛くて他の猫たちよりトラを甘やかし、親に内緒でいつも一緒にベッドで寝ていました。

そんなある日、いつもなら私が学校から帰宅すると誰よりも先に出迎えてくれるトラがいなかったんです。

軽くショックを受けながら母にトラの居場所を聞くと、母も驚きながら

「お昼ご飯あげた時はいたけど…あんたのこと出迎えなかったの?珍しいねー」

と返され、わからないとのことでした。

その時は単に子離れできない親の心境といった感じで、気まぐれな猫の性質もあり特に気にしていませんでした。

しかし夜になってもトラは帰ってこず、さすがに心配になり翌日は家族で探しに行ったんです。

やはり見つからないまま1か月程経ちました。

今までも何匹か急にいなくなることがあったのと、猫は死に際を人に見せないと言うのを信じていた事もあり私たち家族はほとんど諦めていました(迷子のポスターは出しましたが)。

私はしばらくの間毎晩泣きながら一人で寝ていましたが、眠りに落ちる直前と目が覚める瞬間にお腹の位置(トラが寝ていた場所)に優しいぬくもりを感じていました。

もちろん考えすぎや寝ぼけていただけかもしれませんが、私はその時それがトラだと感じていたんです。

その頃からでした。急に熱がでたり、何もしていないのに足に激痛がはしったりして学校を休むようになったのは。

そして不思議な事に私が学校を休む日は必ず良くない事が起こっていたんです。

例えば…教室の窓ガラスが割れて怪我人が出たとか、私の通学路で登校ラッシュの時間帯に大きな事故が発生したとか。

他にも色々ありますがどれもこれも、もし学校に行っていたら巻き込まれていたと思われます。

その時は「運がいいね~」なんて家族や友達と呑気に話していました。

その後、更に不思議な事が起こっていったんです。

字数の関係で続きます。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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