中編3
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白い女

初めての投稿です。

後輩から聞いた話。

後輩が高校生やった頃、その後輩(Aとする)とA姉、A姉の友達(Bとする)とB兄で、ドライブも兼ねてB兄の運転で肝試しに行くことになったらしいんや。

後輩目線で書きます。

場所は和歌山の某所で自殺の名所なんやけど、有名な怖場があるんや。

んで、その怖場っていうのは、車の駐車場→遊歩道→防風林→防波堤(テトラポットでしたっけ?)→海って感じで歩いて行くんやけど、問題の場所は防波堤んとこやねんな。

まぁ車停めてから4人で肝試しを始めたんやけど、案の定、駐車場→遊歩道→防風林で何かが起きるわけでもなく…。

ようやく、問題の防波堤まで辿り着いたとき、その防波堤の上に白いワンピース着た女の人が1人で海の方を見て立ってた。

あまりにも「THE幽霊」って感じで、逆に幽霊とかそういうモノに思わへんかったわ。

防風林と防波堤の間には、結構高めの立ち入り禁止のフェンスがあって、用事がなかったらわざわざ防波堤まで行かへんやろし、誰かと一緒に居る様子でもないしって状況やから、4人ともが「まさか自殺!?」って思って焦りまくり。

B兄が「放っておくわけにはいかん」と思って、フェンス乗り越えて防波堤を登って行こうとしたその時、、ワンピースの女が振り返ったんや。

普通の人間の顔で、少し色白ってだけで特に変わった様子ではなかった。

B兄が「こんなとこで何してんの?」って話し掛けた。

そしたら突然、平行移動したんやって!ホンマに歩くでもなく、走るでもなく。体は全く動かさずにB兄の方に近づいてくる。

4人の「人間やろ?」っていう気持ちが一気に「幽霊やん!」に変わる。

B兄は必死でフェンスを越え、3人のところへ戻って来るなり、全員で鬼ダッシュ。

車に乗り込み、すぐさま発進。車中、4人で「見てもたなぁ。どうしよう?」などと話しをしながら、取り敢えず今日は解散てことになった。AとA姉は先に家まで送ってもらい無事帰宅。2時間ほど経ってから、A姉の携帯にB母からの着信があって、B母によると「BとB兄がまだ帰ってこないんやけど、なんか知らへん?BがA姉と遊ぶって言うてたから…。」

A姉は今日の出来事をB母に話し、Bは「今日は怖いし早く帰るわ。」って寄り道せずに帰る様子だったことをB母に伝え、電話を切った。

翌日の朝、再度B母から電話があり「まだ帰って来てないんやけど…」ってことで幽霊騒動のこともあり不安だけが増していった。

お昼頃、三度B母から電話があり、「B兄の車が道を外れた崖下で発見された。しかし、BとB兄2人の姿がどこにも見当たらない」とのこと。

6年前のこの事件から未だに捜索は続いているものの、依然として2人は行方不明のまま。

そして、AとA姉はB達が行方不明になって以来、今でも週一回くらいの頻度で金縛りにあい、そのたびにひどい耳鳴りがするみたいです。

BとB兄はどこに行ったんでしょうか?2人が早く見つかることを切に願います。

*下手の文章ですみません。実話なので怖さがイマイチかもしれませんが、お読み頂きありがとうございます。

怖い話投稿:ホラーテラー ユンボ乗りさん  

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