深夜、一人の男がバイクで暗い夜道を走っていた…
その男以外、回りには、他の自動車や、バイクなどは無い…
もちろん歩道にすら人など居ない…
男のバイク音だけが、夜の町に響きわたっていた…
暫く走っていると…
前の方で、道路の真ん中に何かがいる…
近づくに連れ、ソレが人だという事が解った…
その人物は、マラソンシャツに短パン姿で、前を走って居たのだ…
時計を見ると、すでに深夜2時を指していた…
男は不思議に思った…
「こんな夜中にマラソンか…?しかも道路のど真ん中で…?」
そんな事を考えながら、男はそのマラソンランナーらしき人物の左横をあっさりと追い抜いて行った…
それから数分間走り続け、前にあった信号が赤になり、男は信号に従いバイクを停止するが当然深夜なので、道路を横切る歩行者など居ない…
男は、信号を無視して走り去ろうと思ったその時だ…
タッタッタッタッタッ…
後ろの方で誰かが走って来るような音が聞こえる…男は、後ろを振り返った…
そこには、あのマラソンランナーが、男の10メートルぐらいの距離まで、追い詰めていたのだ…
しかもランナーの顔を良く見るとグシャグシャに潰れいる!!
驚いて恐怖を感じた男は、直ぐにバイクをモウスピードで前に走らせ、直ぐ様男はバックミラーを覗くと、驚く事にあのランナーは物凄いスピードでついて来ているのだ!!
そのランナーと男との距離はみるみるとうちに縮まていく!!
そして急カーブに差し掛かった時、男はカーブを曲がり斬れず、転倒してしまった!!
男は、地面に横たわりながらも、後ろに走って居たあのランナーの方えと振り返ったが…あのランナーが居ない…
良かった…
ホッとした男は、ゆっくりと立ち上がり、自分の倒れているバイクの方えと歩み寄った…
すると誰かが男の肩を叩いた…恐る恐る男は振り返るとそこには、あの顔が潰れたランナーが立っていて、男にこう言った…
な
っ
:
俺
の
方
が
め
っ
ち
ゃ
早
か
っ
た
や
ろ
:
怖い話投稿:ホラーテラー (*´Д`)さん
作者怖話