短編2
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真夜中のランナー

深夜、一人の男がバイクで暗い夜道を走っていた…

その男以外、回りには、他の自動車や、バイクなどは無い…

もちろん歩道にすら人など居ない…

男のバイク音だけが、夜の町に響きわたっていた…

暫く走っていると…

前の方で、道路の真ん中に何かがいる…

近づくに連れ、ソレが人だという事が解った…

その人物は、マラソンシャツに短パン姿で、前を走って居たのだ…

時計を見ると、すでに深夜2時を指していた…

男は不思議に思った…

「こんな夜中にマラソンか…?しかも道路のど真ん中で…?」

そんな事を考えながら、男はそのマラソンランナーらしき人物の左横をあっさりと追い抜いて行った…

それから数分間走り続け、前にあった信号が赤になり、男は信号に従いバイクを停止するが当然深夜なので、道路を横切る歩行者など居ない…

男は、信号を無視して走り去ろうと思ったその時だ…

タッタッタッタッタッ…

後ろの方で誰かが走って来るような音が聞こえる…男は、後ろを振り返った…

そこには、あのマラソンランナーが、男の10メートルぐらいの距離まで、追い詰めていたのだ…

しかもランナーの顔を良く見るとグシャグシャに潰れいる!!

驚いて恐怖を感じた男は、直ぐにバイクをモウスピードで前に走らせ、直ぐ様男はバックミラーを覗くと、驚く事にあのランナーは物凄いスピードでついて来ているのだ!!

そのランナーと男との距離はみるみるとうちに縮まていく!!

そして急カーブに差し掛かった時、男はカーブを曲がり斬れず、転倒してしまった!!

男は、地面に横たわりながらも、後ろに走って居たあのランナーの方えと振り返ったが…あのランナーが居ない…

良かった…

ホッとした男は、ゆっくりと立ち上がり、自分の倒れているバイクの方えと歩み寄った…

すると誰かが男の肩を叩いた…恐る恐る男は振り返るとそこには、あの顔が潰れたランナーが立っていて、男にこう言った…

     な

     っ

     :

     俺

     の

     方

     が

     め

     っ

     ち

     ゃ

     早

     か

     っ

     た

     や

     ろ

     :

怖い話投稿:ホラーテラー (*´Д`)さん  

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