短編2
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私を呼ぶ謎の声

警備員の話をされた方の話を見て思い出したことがありましたので、投稿させてもらいます。

これは前に一緒に仕事したことある警備員から聞いた話なんですが、あまり詳しく覚えてないので曖昧な表現になりますのでご容赦のほどを…。

今から二年近くにとある現場で夜勤をしてた時のことです。

その話をしてくれた人をSさんってします。その人が見回りで現場を回ってたそうですが、ドラマだと明かりが少しついてたりしてるんですが……実際は真っ暗闇で、手に持ってる懐中電灯を頼りにそれぞれの部屋を覗き明かりを付けて確認するみたいです(他はどうしてるか知りません)

ある程度の見回りをして詰め所に戻ろうとした時に何処からか声が聞こえてきたそうです。

最初は気のせいだと思ってたんですが、あまりにも人を呼び出すような声だったみたいです。

「お〜い…………。お〜い………。」

声のする方に向かいましたけど、何もなく気のせいだと思っていた矢先に、別の所から同じような声が聞こえてきたそうです。

Sさんは同僚が嫌がらせに呼んで怖がらせてると思い、声を無視して詰め所に戻りました。そして誰がイタズラしたかと問い詰めると、誰もそんな事はしてないと言ってました。むしろそんな事するぐらいなら休憩してゆっくりしたいから、Sさんに構うか!!って言われたみたいです。

Sさんは休憩した後、自分の巡回する番が来て詰め所から出て、しばらくした後にどこからか同じ声が聞こえてきたそうです。

ちょっと怖くなってきたSさんは普段はあまりしないらしいんですが、気分を落ち着かせる為に、現場の各所にある休憩所でタバコを吸おうとして巡回ルートにある休憩所まで行き一服したそうです。

一服して気持ちを落ち着かせたSさんの近くから誰かを呼ぶ声が聞こえたんです。

あまりにも突然やったのでSさんはビックリし、声のした方に向かい通路の角から聞こえてきたんで、注意しながら覗くと………何も無かったみたいでした。

緊張していたので、ホッとし気のせいで良かったと思って、後ろを振り向くと………………、

血の気の無い真っ青な顔をした中年の男がSさんを睨むように見てたそうです。

Sさんはそれを見た瞬間気を失ったそうです。

目が覚めると詰め所に寝ていて、同僚が心配そうにSさんを気遣ってたそうです。話を聞くと巡回時間から帰ってくるSさんがなかなか戻ってこないんで、何かあったのではないかと思い、探しに行ったらSさんが倒れてたそうです。

それを見たのはその時だけだったみたいで、そこの現場が終わるまで何も見なかったそうですが、アレは何だったんだろうなって笑いながら話してました。

ちなみにSさんはちびってたみたいで、その事があってから同僚からパンパースつけろってからかわれてるそうです。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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