短編1
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隣の首

私が小学2年生の時の話です。

真夜中

遠足の前日ということで

興奮からか目が覚めてしまった私は真横に妹が眠っているのを見つけました。

妹はすごく顔を歪めていて、たくさん汗をかいていました。

『怖い夢でも見てるのかな?可哀想に…』

と思った私は、妹の頬に触れました。

その頬は、ザラッっとしていて今までに触れたことのないような手触りだったことを覚えています。

驚いた私は妹の顔をじっと見てみると、それは妹ではなく、

すごく苦しそうに顔を歪めている、首までしかない人でした。

その人は、本当に苦しそうで、髪の毛もチリチリで、顔が濡れていました。

私は、恐怖から体が全く動かなくなってしまいました。

数分後、まだ起きていた母が廊下の電気をつけました。

その明かりが、部屋のドアの窓に入ってきた瞬間、その人は消えていきました。

妹はというと、全然違う場所ですやすやと眠っていました。

私の家の近くに「首切り峠」と呼ばれる山があります。

名前の通り、処刑場だったそうです。

もしかしたら、そこで処刑された方の首だったのかな?と考えたりしています。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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