短編2
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さらばモイゼス1

私は幼稚園の年長組です。また、初投稿ですので誤字脱字などありましてもお許しください。

私は最近ミニ四駆というおもちゃを買っていただいたので、それでよく遊んでいます。あ、それと私は白血病です。余命は半年だそうです。さらに私は他の組の年長さんたちによくいじめられています。でも彼らは最近私の余命のことを知らされたらしく、いじめを控えるようになりました。

そんな私がひょんなことからミニ四駆大会に参加することになりました。いじめっこ連中(ダイスケ、マルコ、モイゼス)も、私の余命のことを考えて、優勝させてやりたいと言って改造を手伝ってくれました。

そして大会当日、私たちのマシンは快調にスタートを切りました。一周、二週、コースアウトすることもなく高い速度をキープしています。しかし、3週目のゴール間際で突然モーターが故障してしまったのか、完全に停止してしまいました。ダイスケたちは「ガンバッ!ファイッ!」などと声をかけていました。私も人生最後のレースですので神様に祈りました。「このレースだけでも完走させてください」するとどうしたことでしょう、僕のミニ四駆から「ぽぽ、ぽっぽ、ぽ」?みたいな音がし始めました。よく見ると、停止していたモーターが、まるで新たな命を吹き込まれたかのように再び回転し始め、見事ゴールを成したのです!これって完全に霊現象ですよね。

私に駆け寄るダイスケたち。しかしながら、モーターと引き換えに私の命の方が終わりを告げていたのです。ありがとう、神様とダイスケ、マルコ、そしてモイゼス。

すいません、お母さんが迎えに来たので続きます。

怖い話投稿:ホラーテラー お母さんさん  

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