短編2
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花屋の彼女

既出だったらすみません。

僕の会社の近くには花屋がある。

最近出来たみたいで、つい最近まで、花屋の存在を知らなかった。

その花屋に一度入ったとき、僕は驚いた事がある。

「店員の女の子。可愛いな。」

そう思った次の日から、僕は毎日その花屋の前を通っている。

「おはよう」

と声をかけると、彼女も

「おはよう。今日も頑張って」

と返してくれる。

そんな彼女に僕は惹かれていった。

そして僕は決意した。今日の残業後彼女を食事に誘って見ようと。

花屋によって見ると、花屋は閉店していた。僕は彼女がいないか硝子ごしに彼女を探した。

数分しても彼女は出て来なかったので、僕が諦めて帰ろうとすると、不意に後ろから声がした。

「あ、あのう…」

後ろを振り向くと、そこには青ざめた様子の彼女がいた。どうやら僕を挙動不審だと思ったらしい。

慌てた僕は、思い付きで、

「ずっと見てました。」

と言うと、彼女はさらに青ざめた様子で

「ずっとですか?…」

と聞き返す。

僕が頷くやいなや彼女は僕を花屋の奥へ連れ込んだ。

次の日。僕は彼女と一緒に車に乗っていた。

彼女との最初で最後のドライブだ。元々食事の予定だったのでドライブと来ると万々歳だと思う。

彼女は煙草を吸いながら、

「どうして?なんでこうなったの?」

と僕に笑いかけた。

僕は

「さあ」

と曖昧に返事をする。

行き先は彼女にしかわからない。彼女は僕を何処へ連れて行くのだろう?

運転席には彼女。助手席には僕。そして後部座席には、知らないオッさんが寝ていた。

オッさんには深い刺し傷が有り、座席には血がついていた。恐らく彼女がつけた傷だ。オッさんはピクリとも動かない。

どうやら彼女は勘違いしたらしい。僕の

「ずっと見てました。」

という台詞を。

間もなく車は見覚えの無い山奥に入り、停車した。

「貴方の事気になってたんだけど、仕方ないね…見てたんだから……………」

次の瞬間、僕の腹にオッさんと同じような傷がついた。

怖い話投稿:ホラーテラー 初コメハンターさん  

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