中編3
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第3トンネル

これは僕が中学3年の頃の話です。

その頃僕は、地元の先輩のタツオ君という人とよく遊んでいました。

当時はメル友が流行っていた頃で、

タツオ君のメル友のNさん(女性)とタツオ君と

僕とあと2人ぐらいで遊んだことがありました。

たつお君は車の免許をとりたてで、「今からドライブに行こうぜ」と少し自慢げに僕らを誘いました。

誰でも免許をとった直後は運転をしたくなるものです。

そしてどこに行くか迷っているとき、タツオ君が、

「そういえばNって霊感あるとか言ってたよな?じゃあ第3トンネルいくか!」と言い出しました。

第3トンネルとは、

僕らの地元じゃ一番有名な心霊スポットで

いろいろ噂をも聞いていました。

しかし僕もタツオ君もそういった話は疑ってかかるタイプなので、

第3トンネルにむかうことに何の抵抗も感じませんでした。

少し嫌そうな表情を見せたNを、なかば強引に連れて、車は走り出しました。

第3トンネルにむかうには、

最初に第1トンネルを抜けなければいけないのですが、

第1トンネルで既にNが

「引き返そう・・ちょっと嫌な感じがする・・」と言いだしました。

タツオ君はNと実際に遊ぶのはまだこれが4回目くらいだったそうで、

Nに霊感があるとか全く信じていませんでした。

むしろ、虚言癖のある奴かもと疑っていたくらいです。

そんなNの言葉には耳を貸さず

タツオ君は第3トンネルにむかってアクセルを踏み込みました。

既に時間は深夜。

あたりは真っ暗で、

他に走っている車は一台もありませんでした。

そして、とうとう第3トンネルに入った瞬間、

「ぎゃぁあぁあぁあぁっ!!!!!!!」

Nが叫びながら自分の髪をむしり出し、

何かに怯えながら頭を抱え込みました。

タツオ君は「何だよ!何もないぞ!?」と言うと、Nが

「追ってくる!追ってくる!」と気が触れたように叫び続けました。

さすがにタツオ君も気味が悪くなってスピードを上げ、

トンネルを抜けた瞬間、Nが

「逃げ切れた・・・」

とボソッと言いました。

その後、Nは気分が悪いから帰ると言い、詳しい話もせずその場を去りました。

N以外は特に何が見えたわけでもなく、

タツオ君も「Nはちょっと気持ち悪い、というかイタイな。

メル友で知り合う奴ってやっぱ変な奴多いのかも」と言って、

その後Nと連絡をとるのは控えようと言っていました。

しかし、翌朝タツオ君と僕は

Nが言っていたことが本当のことだったと思い知る出来事がありました。

トンネルに行った日、

僕はそのままタツオ君の家に泊まり、

二人で洗車をしにガソリンスタンドに向かいました。

するとガソリンスタンドの店員が、

気味悪そうにタツオ君の車を見ています。

不思議に思ったタツオ君と僕が

車を降りて見てみると、

車の屋根にビッシリと、

無数の手形がついていました・・・

もしあのとき逃げ切れていなかったら・・・と思うとゾッとします。

結局あのトンネルに何が

いたのかは未だにわかりませんが、

二度と近づきたくない場所です。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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